子育て 【特集】~埼玉県のまんなか「こうのす」~こどもまんなか社会を目指して(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鴻巣市
- 広報紙名 : 広報こうのす「かがやき」 令和7年11月号
鴻巣市は、こどもたちが誇りを持って成長し、地域の豊かな自然と文化を次世代へ引き継いでいくことを心から願うとともに、こどもの権利を保障することを目的として、「鴻巣市こどもの権利条例」を令和7年4月1日に施行しました。
全てのこどもが安心して自分らしく生き、成長していくことができる「こどもまんなか社会」の実現に向けて、「鴻巣市こどもの権利条例」を施行しました。
児童の権利に関する条約が、国連総会において採択され、条約を守ることを約束している国・地域は日本を含み196になり、世界で最も広く受け入れられている人権条約となります。
鴻巣市こどもの権利条例は、児童の権利に関する条約に基づき策定し、こどもの権利が守られる地域づくりを進めています。鴻巣市こどもの権利条例は、「全てのこどもは、いかなる理由によっても差別されず、権利の主体として尊重される」「こどもの最善の利益が最優先される」「全てのこどもの命が守られ、健やかに成長できるよう、医療、教育および生活への支援を受けることが保障される」「こどもは、自らの意見を表明する権利を有し、その意見は適切に尊重される」とした4つの基本理念を掲げています。こども一人ひとりが大人と同じように、権利を持っており、さらに、成長途中のこどもならではの権利も持っています。
地域全体でこどもの権利を守るまちづくりを推進するためには、こどもの最善の利益を第一に考え、こどもの声に耳を傾け、大人とこどもが対等な立場で協力することが大切です。
■こどもの「権利」ってなんだろう?
こどもの権利とは、こどもが自分の意見を言ったり、自由に遊び、成長する権利のことです。
その権利は、全てのこどもが生まれたときから持っているもので、大切にされるべきものです。
鴻巣市こどもの権利条例では、児童の権利に関する条約に基づき、こどもが健やかに成長するために次の4つのこどもの権利を定めています。なお、この条例における「こども」とは生まれてから大人になるまでの間で心と身体が成長途中の人のことです。何歳まで、とは決められていません。
《安心(あんしん)して生(い)きる権利(けんり)》
▽みんなが安心(あんしん)して生(い)きていける権利(けんり)のこと
・命(いのち)が守(まも)られ、みんなから愛(あい)され、大切(たいせつ)に育(そだ)てられること
・どんな理由(りゆう)でも、差別(さべつ)を受(う)けないこと
・病気(びょうき)やけがをしたら、病院(びょういん)に行(い)けるなど、健康的(けんこうてき)な生活(せいかつ)を送(おく)れること
▽考(かんが)えてみよう
Q.どんな時(とき)に、家族(かぞく)や周(まわ)りの人(ひと)から大切(たいせつ)にされていると感(かん)じますか。
《心身(しんしん)ともに豊(ゆた)かに育(そだ)つ権利(けんり)》
▽みんなが心(こころ)も体(からだ)もすくすくと育(そだ)つ権利(けんり)のこと
・一人(ひとり)の人間(にんげん)として、大切(たいせつ)にされること
・遊(あそ)んだり、勉強(べんきょう)したり、休(やす)んだりできること
・豊(ゆた)かな自然(しぜん)、芸術(げいじゅつ)、文化(ぶんか)、スポーツなどの体験(たいけん)ができること
▽考(かんが)えてみよう
Q.あなたの自分(じぶん)らしさはどんなところですか。あなたの好(す)きなことは何(なん)ですか。
■大人の役割とは?
こどもの権利を守るのが大人の役割です。こどものことを大切に考えながら、愛情をもって接することが必要です。また、大人はこどもの年齢や成長に応じて、適切な配慮や支援を行っていく必要があります。
《自分(じぶん)を守(まも)り、守(まも)られる権利(けんり)》
▽みんなが自分(じぶん)を守(まも)ったり、守(まも)られたりする権利(けんり)のこと
・いじめや危(あぶ)ないことから守(まも)られること
・人(ひと)には知(し)られたくない自分(じぶん)の大事(だいじ)なことが守(まも)られること
・こまったときに相談(そうだん)したり、助(たす)けてもらえること
▽考(かんが)えてみよう
Q.友達(ともだち)が傷(きず)ついているのを見(み)かけたとき、あなたはどうするか考(かんが)えてみよう。
《意見表明(いけんひょうめい)および参加(さんか)する権利(けんり)》
▽みんなの思(おも)いを伝(つた)えたり、地域(ちいき)などの活動(かつどう)に参加(さんか)する権利(けんり)のこと
・自分(じぶん)の意見(いけん)や思(おも)いを自由(じゆう)に出(だ)せること
・自分(じぶん)の意見(いけん)や思(おも)いを大切(たいせつ)にしてもらえること
・自由(じゆう)に仲間(なかま)をつくり、活動(かつどう)に参加(さんか)できること
▽考(かんが)えてみよう
Q.自分(じぶん)の意見(いけん)を伝(つた)えたいとき、どういう方法(ほうほう)があるか考(かんが)えてみましょう。
問合せ:こども応援課
【電話】(内線2621)
