くらし 市長の深谷がいい話

■オンライン医療相談をスタート
埼玉県は、人口10万人当たりの医師数が全国で最も少なく、特に深谷市を含む県北部地域では、人口当たりの小児科医の数が県平均を下回っています。そのため、子育て世代の市民から、休日や夜間の病気、けがに対応する医療体制の充実を要望する声が上がるなど、小児の休日夜間診療体制の整備は喫緊の課題となっています。
そこで市では、現在、深谷・寄居医師会が運営する休日診療所とこども夜間診療所での小児科の診療に加え、新たな取り組みとして、6月からオンライン医療相談サービス『小児科オンライン』をスタートしました。
小児科オンラインは、市内在住の0~18歳のこどもの保護者が、夜間や休日でも、スマートフォンなどから無料で小児科医に相談できるため、24時間いつでも、こどもの健康・医療・育児に関する不安を解消する手助けとなります。
サービスがスタートして3カ月で、すでに785件の相談が寄せられており、特に、8月の利用状況では、オンラインで小児科医に直接相談できる『いつでも相談』と『夜間相談』の利用者のうち、0~5歳の未就学児の保護者が90%以上を占めています。アンケートでは、「病院が開いていない夜間に相談できて安心した。」、「病院へ行かずに気軽に相談できた。」といった声が寄せられ、99%のかたが『再度利用したい』と回答いただいています。さらに、11月からは、ビデオ通話により専門の小児科医の診療を受けられるオンライン診療の試行実施も予定しています。
市では、今後も国・県や医師会などの関係団体と連携し、これらの施策を通じて、地域医療体制と子育て支援の充実に努めてまいります。

※小児科オンラインの利用には会員登録が必要です。利用方法など詳しくは本誌18ページの『オンライン医療相談』をご覧ください。

深谷市長 小島 進