くらし 西公民館・松原会館の移転整備 複合施設の基本設計が完成
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- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県蕨市
- 広報紙名 : 広報蕨 令和7年5月号
現在、錦町3丁目にある西公民館と老人福祉センター松原会館は、令和8年度末までに錦町5丁目に移転し、複合施設として一体的に整備される計画です。ここでは、3月に基本設計が完成した「西公民館等複合施設」の概要を紹介します。
■西公民館及び松原会館を一体的な施設として整備
錦町地区の生涯学習活動の拠点である西公民館は、講座やサークル活動、会議、イベントなどに活用されるほか、図書館錦町分館や錦町連絡室が併設されるなど地域の皆さんの生活に密着した施設です。また、その隣に建つ老人福祉センター松原会館は、蕨市社会福祉協議会の運営の下、60歳以上の市民の学びやレクリエーションの場としてにぎわっています。長く地域に親しまれている両施設ですが、建築からおよそ50年が経つのに加え、市立病院の移転建替え候補地に。多様化する市民ニーズへの対応を図り、将来にわたって地域活動の核となる施設とするため、新たな複合施設として錦町5丁目に移転、整備することとしました。
■3月には基本設計が完成 複合施設の強みを生かす
市は、アンケートやパブリック・コメントの募集を行った上で、昨年9月に基本計画を策定。その後も10月・11月に利用団体の皆さんとワークショップを実施するなど、市民の皆さんの声も生かしながら、今年の3月に施設の基本的な在り方などを示した基本設計を完成させました。2つの施設を一体的に整備することで、事務室や玄関ホールなど施設機能が集約され、利用できるスペースは現在と同程度となる見込みです。また、公民館と老人福祉センターが一体となることで、子どもから高齢者まで、幅広い世代が集う施設となり、地域コミュニティがいっそう活発になることが期待されます。
■人が集い交流が生まれる地域コミュニティの核に
本紙2・3ページ上図は基本設計で示された新たな複合施設の全体イメージと各階の配置図です。温かみのある色合いの外壁や双子織ののれんなど、旧中山道の景観や歴史になじむ外観とし、また、窓を大きく設けることで、明るく開放的な室内を実現します。1階には地域の皆さんが気軽に立ち寄り、にぎわいや交流を生むコミュニティラウンジを配置。2階には利用団体の声を受け、楽器演奏や歌唱ができる防音室や、絵画・書道・工芸など多目的に使える美術室を配置するほか、防災備蓄庫を整備し、災害時の避難所機能の充実を図ります。3階には施設で最も多くの利用者が見込まれる集会室を現在と同程度のスペースで配置します。
■より使いやすく充実した新たな施設を着実に整備
今年度は、この基本設計を基に実施設計を行い、建設工事に着工。来年度末までの完成を目指します。これまでの両施設の役割を引き継ぐだけでなく、新たな地域コミュニティの核となる、より使いやすく、充実した施設の実現に向け、市は今後も着実に整備を進めていきます。
複合施設の建設予定地は現在地から北西へ約550メートル
■現在の各施設の概要
○西公民館 昭和53年建築
1階 団体連絡室、児童室、陶芸室
2階 集会室、調理実習室、和室
[併設]図書館錦町分館、錦町連絡室
○松原会館 昭和45年建築
多目的室1・2、集会室1・2、和室1・2、ボランティア室
■期待の声
○快適なラウンジにも期待 清水 敏子(しみず としこ)さん 錦町6丁目
西公民館のフォークダンスサークルをきっかけに、友人の輪が広がりました。新しい施設でのダンスは楽しみですし、ラウンジが友人たちとの快適な交流の場になったらいいですね。
問合せ:西公民館
【電話】442・4054