くらし 【特集】いきいき高齢者(1)
- 1/32
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県蕨市
- 広報紙名 : 広報蕨 令和7年9月号
■地域で輝くシニアの力 これが私の元気の秘訣(けつ)
今月15日は敬老の日。高齢者の皆さんの元気な姿は、まちを明るくしてくれます。ここ本紙2、3ページでは、地域に貢献しながら毎日をはつらつと過ごす2人を紹介します。
◆感謝の気持ちを胸に生涯現役 佐近 美枝子(さこん みえこ)さん 83歳 南町
南町で現役美容師として美容院を経営しつつ、地域の美容師からなる「県美容業生活衛生同業組合蕨支部」の支部相談役も務める佐近さんは、地域のため、市内特別養護老人ホームなどでカットボランティアをしています。
蕨サンクチュアリ開設当初から40年以上にわたり、支部の皆さんと月に一度のボランティアをしている佐近さん。「きれいで可愛くしましょうね」と、優しく声を掛けながら行うカットは好評で、みんなこの時間を楽しみにしています。若い頃の国内外でのヘアショーなどを通して培った確かな技術で、髪の1本1本の角度にもこだわります。10年前からは支部の活動とは別に、南町のいきいきタウン蕨でもボランティアを開始。「地元でお世話になった人もいるので、カットをすることで少しは恩返しできているんじゃないかな」と、ほほえみます。
そんな佐近さんが、人生において大事にしているテーマは「人への感謝」。お店のお客さんや施設利用者の皆さん、ともに働くスタッフや元スタッフのみんな。全ての出会いをたいせつに、支えてくれた人たちに感謝の気持ちを持って、毎日を過ごしています。
最後に、元気の秘訣を伺うと、「定期的に皆さんの話を聞ける美容師の仕事が大好き。この仕事をひたむきに続け、多くの人と交流することが元気の秘訣よ。あとは、よく寝てよく食べることね」と、ちゃめっ気たっぷりに話してくれました。この明るい人柄で、これからも周りの人たちを笑顔にしていくことでしょう。
◆新たな生きがいでいきいきと 酒井 仁之(さかい ひろゆき)さん 81歳 北町
蕨駅西口ロータリーの交番の隣にある蕨市シルバー人材センター(以下「シルバー」)が入るビル内には、公共トイレがあります。その清掃管理をしているのは、シルバー会員の酒井さん。8人でシフトを組み、交代の際は明るく声を掛け合うなどして、みんなで清掃に励んでいます。この仕事を始めたのは、8年前。人の役に立ちたいと新たな仕事を探していると、ふと、蕨駅前のシルバーの看板が目に入ります。職員の丁寧な対応が印象深かったという酒井さんは、すぐに会員に登録。求められるなら、どんな仕事も進んで引き受けたいと思っていたところ、現在の清掃管理の仕事を紹介されます。
活動中に気をつけていることは、利用者の気持ちになり清掃すること。実際に利用者から、「ここのトイレはいつもきれいね」と言われると、活動の励みになるそうです。また、自分がけがをしないようにすることにも注意を払っています。特に、自分の足跡が付かないように後ろ向きに歩くモップ掛けは、転びやすいため集中力が必要です。「この清掃業務は結果的に健康増進にもつながっています。大学時代の友人と会っても私がいちばん元気なんですよ」と、うれしそうに話してくれました。
最後に、「シルバーに登録して、新たな仲間が出来ましたし、自分に合う仕事を紹介してくれるので、毎日いきいき過ごせています。皆さんも登録してみませんか。きっとぴったりな仕事が見つかりますよ」と、新たな生きがいへのアドバイスをいただきました。
◆蕨市シルバー人材センターへご入会ください
蕨市シルバー人材センターでは、仕事や子育てなどがひと段落された高齢者の生きがいや健康づくりのため、さまざまな仕事を提供しています(下記参照)。その人の希望に合った働き方ができ、講習会などのサポートも充実していて、未経験でも安心です。特別な資格や難しい手続きなどは要りません。
高齢者の皆さんの経験や技術を就業を通して、地域に生かしませんか。
対象:健康で働く意欲のある60歳以上の人 ※会員登録制
○シルバーのお仕事(一部抜粋)
[管理業務]
・公共施設管理
・放置自転車対策
・駐車場管理
[サービス業務]
・家事サービス
・家庭内ゴミ出し
・蜂の巣駆除
[一般作業]
・マンション清掃
・ビル清掃
・粗大ごみ持ち出し
・除草
[技能を生かす仕事]
・植木の剪(せん)定・伐採
・賞状宛名書き
○入会説明会のご案内
入会に当たっては、説明会への参加が必要です。
今月の開催日程: ※事前予約制
18日(木)午前9時 旭町公民館
※以降の日程は同センターへ。
予約方法:電話で同センターか本紙またはPDF版掲載の二次元コード
問合せ:同センター
中央1-30-2
【電話】433・0962)