くらし 【特集】にぎわい交流拠点

■中山道地域に「にぎわい交流拠点」一部施設の建築工事がスタート
中山道本町通りに面する市役所の仮設庁舎跡地に、民間活力を活用して新たに生まれる「にぎわい交流拠点」。ここでは、施設整備の進捗状況と今後の見通しを紹介します。

○仮設庁舎跡地を活用してにぎわいと交流の拠点に
かつて宿場町として栄え、歴史・文化の薫り高い中山道地域。「蕨らしさの核」とも言えるその一画に、市庁舎建設中に仮設庁舎が建てられていた市有地があり、市はその跡地の新たな活用方法として、民間活力を生かした、「にぎわい交流拠点」の整備を進めています。整備に当たっては、地元商店会や町会のご意見、パブリックコメントなど、地域の声を幅広く伺いながら、今年3月に「蕨市仮設庁舎跡地利活用基本計画」を策定。民間機能施設(飲食施設)と公共機能施設(物販施設、広場、駐車場等)を一体的に整備することで、新たなにぎわいの創出に加え、幅広い世代の憩いと交流、蕨の魅力発信を図っていきます。

○民間施設にコメダ珈琲店広場ではイベントも計画
民間機能施設の運営事業者は、カフェ業界でもトップクラスの人気を誇る「珈琲(コーヒー)所コメダ珈琲店」を運営する、株式会社コメダが公募により選定されました。先月から建築工事がスタートし、来年2月には「珈琲所コメダ珈琲店蕨宿店」がオープン予定です。
中山道地域では、地域住民で組織する中仙道まちづくり協議会の皆さんが「中仙道蕨宿まちなみ協定」を定め、宿場町として栄えた蕨の歴史ある景観を守る活動をしています。今回オープンする店舗もこの協定にのっとり、中山道の街並みに調和する外観や看板等、蕨オリジナルのデザインを持つ木造平屋建てとなります(本紙またはPDF版掲載のイメージ図)。また、物販や広場機能を持つ公共機能施設は、設計・施工事業者として蕨宿にぎわい交流拠点整備共同企業体が選定され、今後、施設を運営する事業者を選定します。蕨ブランドやわらびりんご関連商品等の販売に加え、広場を活用したマルシェや親子イベントなどの事業も実施しながら、訪れる人誰もが楽しめる空間づくりを進めます。

○駅西口の再開発と連動しにぎわいと回遊性を向上
令和9年に竣(しゅん)工予定の蕨駅西口再開発事業により、新たな人の流れとにぎわいが生まれるのに合わせ、中山道地域にもにぎわい交流拠点が整備されることで、蕨の玄関口である蕨駅前を起点とした、まちなかへの回遊性が高まることが期待されます。市はこれからも、市民団体や事業者と連携しながら、まちのにぎわいと活力の創出に取り組んでいきます。

○にぎわい交流拠点施設配置イメージ
中山道本町通りに面した市有地(約1,650平方メートル)に、宿場町の歴史的景観に調和した物販施設と民間飲食施設を配置。更に、駐車場の2階部分には広場を設けます。蕨らしさにこだわった、にぎわい・交流・憩いの場となる拠点を整備します。
[民間機能施設]
株式会社コメダ
・業界トップクラスの人気を誇るフルサービス型の喫茶店「珈琲所コメダ珈琲店」を開設・営業
・客席数約90席
・地域との連携やイベントへの協力、市事業のPRなども実施予定
[公共機能施設]
物販施設:
・1階には物販店とトイレ
・2階は運営者の事務所等
広場:
・人工芝、ウッドデッキ等を整備
駐車場・駐輪場(1階):
・敷地内に駐車場、駐輪場を整備

○進捗とスケジュール

○声
親も子も楽しい場所に 佐藤 遥(さとう はるか)さん 北町1丁目
新しくできるカフェや、広場を生かした親子で楽しめるイベントに期待しています。子どもがイベントに参加している間に親どうしでのんびりカフェを楽しむ、といった使い方もよさそうですね。

問合せ:商工観光課
【電話】433・7750