くらし 〔今月の注目記事〕国民健康保険加入者の皆さまへ

~安心して医療を受けられる国民健康保険制度を維持していくために~

■国民健康保険の現状は?
国民健康保険(以下、国保)は病気やけがをしたときに安心して医療機関にかかることができるように、加入者全体で支え合う制度です。
被保険者に納めていただく国民健康保険税(以下、国保税)は健康保険制度を維持していくための重要な財源となっています。
医療費など必要な歳出に対して歳入が少ないため、赤字が発生し、非常に厳しい状況です。赤字を補填するために一般会計から繰り入れしています。

○国民健康保険特別会計

■医療費の適正化のために!
国保財政の歳出の中で多くの割合を占めるのは、保険給付(医療費)です。近年、被保険者の高齢化、医療の高度化により、一人当たりの医療費は年々増えています。病気の早期発見・治療、重症化を予防するために特定健診、生活習慣病予防事業、ジェネリック医薬品の普及啓発等、医療費の適正化に向け、保健事業に取り組んでいます。
※入間市民の死因の約半数が生活習慣病です。(悪性新生物:27% 心疾患:17% 脳血管疾患:5% その他:51%)早期発見・治療のため年に1回健(検)診を受けましょう!
NHK「がん対策キャンペーン」に入間市も参加しています!

■標準保険税率とは?
国保の運営主体である埼玉県が健全な国保運営に必要な財源の確保を目的として定めているのが「標準保険税率」です。
埼玉県では、現在、市町村ごとに異なる保険税率について、同じ世帯構成や所得であれば県内どこでも同じ保険税率となる保険税水準の統一(完全統一)を目指しています。その過程において、令和9年度に収納率格差以外の項目を統一(準統一)することを目標としています。
他市町村も標準保険税率の導入に向けて国保税の見直しを行っています。

入間市の国保税は、埼玉県が示す標準保険税率と比較しても低く設定されています。急激な保険税負担増とならないよう、段階的に見直してきました。

赤字を解消するため、県の示す標準保険税率を参考に、令和8年度は、国民健康保険税の改定を予定しています。

国民健康保険(国保)は、平成30年度から県が主体となり、財政運営を行っています。
「埼玉県国民健康保険運営方針(第3期)」では、市町村ごとに異なる保険税水準を統一するため、段階を踏んで課題解決に取り組むとしており、令和8年度には赤字を解消することとされています。

問合せ:国保医療課