- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県志木市
- 広報紙名 : 広報しき 令和7年11月号
■芸術の秋×志木を彩る『志木市美術協会』
設立34年を迎える「志木市美術協会」は、日本画・洋画・彫刻・工芸・書・写真の6部門で構成され、現在73人の会員が入会しています。
また、毎年秋に開催される志木市美術展覧会においては中心的な役割を担い、市民の美術思想の普及と創造的表現力の醸成を図り、志木市の文化向上に貢献しています。
○秋の市役所で楽しむ芸術作品「第33回志木市美術展覧会」
日時:11月1日(土)~3日(月)
1日…13時~16時
2日…10時~16時
3日…10時~16時
場所:市役所1階・2階・4階
内容:日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真
問合せ:生涯学習課
【電話】048-473-1134
□一致団結して、つくり上げる
私は志木市に引っ越してきて、美術展覧会への出展をきっかけに美術協会へ入会しました。工芸部門にて主に織物を制作し、現在は工芸部門の部長と美術協会の会長として活動しています。
会長としては9年目を迎え、織物の制作は45年となりますが、美術協会をまとめるのも、制作を続けるのも一人では困難です。協会の運営は事務局をはじめ、各部門の部長や会員の皆さんの協力が必要不可欠です。また、作品の制作も皆さんの作品を見たり、それぞれの考え方を知ったり、さまざまな刺激を受けて自分自身に生かすことができています。
こうして互いに助け合い、高めあいながら、作品や事業などをつくり上げていけることを願っています。
□作品の魅力を
作品はその制作者を映したものだと思っています。制作者のその時・その瞬間の思いや感情、考え方、環境など、さまざまな状態が現れているものです。
今回の市展の応募数は昨年を上回りました。高校生たちの青春真っただ中の作品をご覧になって、小・中学生の皆さんは未来像を、大人の皆さんは昔の自分を思い出してみるのも秋の一日にふさわしいかもしれません。
全体をとおして共鳴・感動したり、興味を持つ気になる作品に出会えましたらとても嬉しいです。分からないことなどがありましたら、ぜひ、近くの係にお声がけください。もしかすると作品の制作者だったりするかもしれません。
□志木市の芸術が集う場所
美術協会の大きな活動の一つに「志木市美術展覧会(市展)」の開催があります。市展には、協会会員の作品はもちろん、市民の皆さんの作品や高校生の作品も展示されます。
また、協会会員による「美術協会展」も2年に一度開催しています。こちらは協会会員による自慢の作品が展示される場となりますので、ぜひとも市展だけでなく、美術協会展にも足を運んでいただき、その目で志木市の芸術を楽しんでもらえると嬉しいです。(志木市美術協会 会長 長谷部節子(はせべせつこ)さん)
※美術協会展の開催は令和8年7月頃を予定しています。詳しくは、広報しきや市ホームページなどでお知らせする予定です。
美術協会へ入会を希望の方へ:志木市美術協会への入会をご希望の場合、まずは美術協会事務局へご連絡ください。【電話】048-472-0411
◇日本画~目には見えない想いを絵に込めて~
絵を描いて50年以上になります。絵を描いていることが好きで、絵を描かないと一日が終わらないと思えるくらいです。
想いや感情などの目に見えないものを、作品を見た人に訴えかけることができるよう「見えないものを見えるように描く」ことを大事にしています。
日本画部門は、会員同士が助け合いながらボランティア精神を持って活動していますので、ぜひいっしょに絵を描いてみませんか。(山本一枝(やまもとかずえ)さん)
◇洋画~生涯現役で絵を描き続けたい~
子どもの頃から絵を描くのが好きで、当時は絵も物語もオリジナルの紙芝居を作成して披露するくらいでした。がむしゃらに絵を描き、絵一辺倒に続けられたのは家族の協力と理解があったからでした。おかげでさまざまな賞をいただいたほか、自分の作品が展示されたり、教室を複数持ったりと、家族の協力に胸を張って応えることができました。
これからはゆっくりと自分のペースで絵を描き続け、それでも作品を描くからには弟子に負けないようにという気持ちを持って、楽しい時間を過ごしていければと思っています。(原(はら)ミツルさん)
◇工芸(陶芸)~魔法の宝箱をあけるワクワク感~
窯をあける瞬間に陶芸の大きな魅力があるんです。焼き上げた結果がどうなっているか、まさに宝箱をあけるようなワクワク感があります。狙い通りになったときは思わず「やったぜ」と嬉しくなりますし、思い通りにならないこともありますが、失敗は次への糧でもあります。そうして何度もチャレンジを続け、自分の感覚を研ぎ澄まし、作品に「自分らしさを出す」ことを心がけています。
陶芸教室で作る楽しみ・使う喜びを粘土に触れて体感してほしいです。最初は誰でも初心者です、気楽な気持ちでぜひ楽しんでください。(荒井将仁(あらいまさひと)さん)
◇書~書体と自由な発想で自分を表現~
私は書の道に携わり60年になります。教室に通う子どもたちの成長を見守りながら、幅広い世代の皆さんが書を楽しみ、それぞれの個性が伸びるよう心がけています。
書道は日々の鍛錬を重ねることでさまざまな書体や自由な発想を通じて自分を表現できる芸術です。「美しい書に触れることで感性豊かに生きる世界があることを次の世代に伝えたい」この想いを胸にこれからも日々お稽古を続けていきます。
書に親しみ、いっしょに筆をとって活動してみませんか。(大橋春海(おおはししゅんかい)さん)
◇写真~世界を巡り、思い出を写真に~
海外へ行くことをきっかけに写真撮影を本格的に開始しました。これまで約60か国へ行き、それぞれの国での人や動物、景色などたくさんの思い出を写真に収めてきました。
記録にも記憶にも残すことができるのは写真の大きな魅力だと感じます。さらに、今でも写真を通じてできたつながりや交流があり、年を重ねた今も元気に活動できる原動力となっています。
現在、写真部門への参加者を募っています。少しでも写真に興味のある人はぜひ、いっしょに活動してみませんか。(播磨登(はりまのぼる)さん)
