くらし わこう市議会だより No.129(3)

◆市政に対する一般質問ダイジェスト
◇経営が困難であり、利便性に改善の余地がある病児保育について
・鎌田 泰春(かまだ やすはる)(無所属の会・維新)
質問:病児保育は他市と比べて利用料が高く、利用者数も限られています。また事業者の経営も困難です。改善策について伺います。
子どもあんしん部長:対象経費が基準額を上回ることもあることから、事業者の一部負担は認識しています。ニーズを把握し、利便性の向上も必要と認識しますが、こどもまんなか社会にしていくことが重要と考えます。
質問:保護者の負担を減らすため、オンライン予約システムを導入し利便性を高めるべきです。

◇地域コミュニティへの参加機会拡充とこれからの広報の在り方は
・内田(うちだ) あや(新しい風・希望)
質問:市内イベント等に市民が参加機会を得るための“入り口”が分かりづらいという声があります。また、情報提供の場である広報掲示板は、情報のばらつき・掲示者負荷の軽減が課題です。今後の方針や取組をお伺いします。
企画部審議監:情報発信の一元化プラットフォーム「わが街ポータル」の導入や、それに伴う広報掲示板のデジタル化を検討し、検索性の向上や掲示負荷の軽減を進めます。
その他の質問:学校教育・子育て支援、新規転入者へのコミュニティ形成、市民参加のまちづくり・投票率

◇ハンディキャップがあっても、だれもが社会で活躍し輝けるように
・吉田 活世(よしだ いくよ)
質問:埼玉県の重度心身障害者医療助成対象者の拡大に伴う市の対応について伺います。
福祉部長:県では、これまで対象者を身体・知的・精神障害のうち、精神障害については、精神障害者保健福祉手帳1級の所持者としていたところを2級の所持者に拡大し、その精神科通院医療費の無償化をするものです。本市では県にならい令和8年1月以降の対象者拡大に向け準備いたします。
その他の質問:介護保険特別会計における不正支出の解明及び市民負担

◇市民相談窓口におけるジェンダー不平等の解消を
・岩澤 侑生(いわさわ ゆうき)(無所属の会・維新)
質問:市民の税金で運営している市民相談窓口で、特定の性別のみを対象とした「女性相談」だけが実施されており、性別によるサービス格差が生じていますが、市の認識は。
市民環境部長:男性の相談を行うには、DV加害プログラムの講習受講や専門的な相談員の設置が必要で、課題があると認識しています。
質問:「DV加害者は男性、被害者は女性」との先入観が表れた答弁です。わかりやすいジェンダー不平等です。
その他の質問:公用車等のNHK受信契約、職員の名刺、庁舎管理規則の見直し

◇和光高校閉校後の活用について
・吉田 武司(よしだ たけし)(緑風会)
質問:和光高校の閉校後の活用について伺います。
企画部長:5月1日付けで埼玉県より当市に対し、利用希望について正式な照会がなされたところです。現在、回答期日である6月30日までに回答を行うため、企画部を中心に慎重に検討を進めています。検討の内容につきましては、今後の市としての意思決定や、埼玉県との協議などに影響が出ることを踏まえ、現時点においては答弁を差し控えさせていただきます。
その他の質問:自動運転サービス導入事業等

◇自ら助けを求めにくい産後うつに対応できる、切れ目のない伴走型支援の強化を
・待鳥 美光(まちどり よしこ)(新しい風・希望)
質問:支援機関につながりながら子供が犠牲になる事案も報道されているが、リスクの大きさを察知する感性、家族や地域を巻き込んだ支援が必要。市の対応を伺います。
子どもあんしん部長:定期的なリスク確認やモニタリング、事例検討会に市の保健師、相談員と地域のケアマネジャーも参加し共に研鑽しています。誰にでも起こる産後うつについて家族や地域に広く周知していきます。
その他の質問:子供・若者の自殺防止、多様な居場所づくり、水たばこ※2の危険性啓発、犯罪被害者支援、循環バス等

※2「水たばこ」…燃焼させたたばこ葉の煙を水に通して吸引する喫煙具。加熱する際の燃料に木炭を使用する。

◇市街地再開発事業について
・渡邉 竜幸(わたなべ たつゆき)(緑風会)
質問:今後の計画ですが、変更点などはどのようになっていますか。
都市整備部長:建物の仕様については、現在、準備組合が作成している基本設計の中で検討しており、今年度中には基本設計が完成すると聞いております。階数については、令和3年12月定例会でお答えした建物の高さ約100mについては変更ありませんので、その範囲で階高や容積率を考慮した上で、検討していると聞いております。
その他の質問:公共交通、市長公約、介護保険期ずれ、諸問題の原因究明と責任の所在、都市計画

◇介護保険特別会計予算執行、介護給付費の支出事務を県に確認した結果、期ずれはないと考えるが見解は
・松永 靖恵(まつなが やすえ)
質問:今回の質問や埼玉県への確認から「期ずれ」は存在しないことになった場合、議会と市民への説明が事実と異なり、3億円の補正も「期ずれ」によるものではないことになります。新聞報道により不正な事務処理と断定され心を痛めている職員、又、混乱に発展させたことに対し、責任を感じているのか伺います。
市長:仮定の事柄についての答弁は差し控えます。
その他の質問:障害福祉(地域移行)、防災(医療救護所、災害情報共有)、ボランティア活動、循環バス等