くらし わこう市議会だより No.129(2)

◆市政に対する一般質問ダイジェスト
和光市のこんなことを聞きました

一般質問とは:市政全般について、各議員が様々な角度から執行機関に対し事務の執行状況及び将来に対する方針等について報告、説明を求めて質問するものです。市民要望を交えながら議員自身の意思に基づいて質問することにより、より良き方向へ執行機関の回答を引き出していくもので、各議員が力量を発揮する場でもあります。
(発言順位の順番で並んでいます)

◇災害発生時に被災者の拠り所となる避難所施設の環境整備について伺う
・内山 恵子(うちやま けいこ)(緑風会)
質問:1次避難所となる公共施設の耐震化、空調設備、バリアフリー化の現状について伺います。
危機管理監:1次避難所は全て耐震化され、空調設備は、校舎及び総合体育館は整備済みです。体育館の空調設備は7校が未整備ですが、令和8年度までに整備予定です。バリアフリー対応は、スロープの設置及び車椅子で使用可能なトイレが整備されている一方、小・中学校の体育館に入るためのスロープは4校、車椅子で使用可能なトイレは8校で未整備のため、建て替えの際に主管課と協議します。

◇超高齢化社会に向け、遅れている特別養護老人ホームの建設・拡充について、その後の取組を伺う
・赤松 祐造(あかまつ ゆうぞう)
質問:80床拡充の計画ですが、多くの高齢者の方から、本当に特養ホーム建設・拡充の推進を強く求められています。柴﨑市長の考えを伺います。
市長:公約に挙げている特別養護老人ホーム設置は本市の高齢者福祉の最も重要な課題であり、残された時間は限られており、しっかりと取り組んでまいります。
その他の質問:選挙対策、駅北口の道路整備、南口広場の改善、学校クラブ活動「フエアー・ゴー」、ふれあいの森の保存対策・公有地化、赤池児童公園の閉鎖等

◇平和祈念事業と「語り継ぐ戦後80年」私たちにできる事は
・齋藤 幸子(さいとう さちこ)(公明党)
質問:令和元年に市内中学校で開催された「和光平和祈念講演会」のテーマとなった、小説「ぼくは風船爆弾」がこの度映画化されました。終戦80年の節目として、市内での上映について考えを伺います。
企画部長:風化しつつある戦争体験を、次世代に伝えていくことは大変意義深いものと考えます。今後の平和事業の在り方について総合的に検討を進めます。
その他の質問:命の大切さの学び、包括的性教育、高齢者への熱中症対策、涼みどころの設置等

◇柴﨑市長の2期目に向けて
・萩原 圭一(はぎわら けいいち)
質問:市長2期目に向けて意気込みとリーダーシップについて伺います。
市長:初心を忘れず新たな気持ちで市政運営に全力を尽くします。重点政策は、地域コミュニティの活性化と、こどもの居場所づくりです。駅北口や特別養護老人ホームの整備なども進めます。財政的に事業の取捨選択や見直しも必要です。自ら率先して行動し、職員とのコミュニケーションを通じて職場の風通しを良くし、チームワークを高めていくことが、私が目指すリーダーシップの形です。また、市民の皆様の声を聴き、市政に反映します。

◇子ども達がときめく本に出会えるような、学校図書館に
・伊藤 妙子(いとう たえこ)(公明党)
質問:本との出会いの場が減少している今、学校図書館への期待は高まっています。本の購入、更新の状況と、学習、情報センターの機能として新聞の配備について伺います。
教育長:今年度は児童・生徒一人当たり小学校681円、中学校712円の予算で、達成率は111.1%、96.4%です。新聞は配備できていません。
その他の質問:図書館の電子書籍導入、子ども・若者の多様な居場所、学びの選択肢、和光北インター周辺のまちづくり、トイレトレーラー※1の活用等

※1「トイレトレーラー」
災害時の利用を想定して作られた移動設置型のトイレで、設置が容易なため、仮設トイレが必要な場所へ移動・設置して使用することができる。

◇デジタル教科書と紙の教科書の役割と共存
・富澤 啓二(とみざわ けいじ)(公明党)
質問:デジタル教科書が普及し正式な教科書となれば、紙の教科書の役割と共存をどう考えるのか伺います。
教育長:紙の教科書の役割と共存についてですが、紙とデジタルを二項対立的に捉えるのではなく、デジタル教科書と紙の教科書のメリット・デメリットを踏まえ、学習効果を考えながら、必要に応じて使い分けていく必要があると考えております。
その他の質問:自治体DX、地区防災、介護保険特別会計「期ずれ」問題について等

◇是正改善を組織としての適正な事務の管理・執行を確保して行くことにつなげることが重要ではないか
・菅原 満(すがわら みつる)(新しい風・希望)
質問:是正改善を適正な事務執行確保につなげることについて伺います。
企画部長:内部統制は、実施要綱に基づき、取組状況を評価、監査委員の意見を得て議会に報告するサイクルで運用しています。ご指摘の評価部局からの是正・改善も、この運用サイクルに適切に反映させることで、業務の適正な管理と執行の確保につながると認識しており、この積み重ねを通じ、組織全体で適正な事務執行を維持・向上させることが重要と考えています。
その他の質問:給食費の負担軽減、介護保険特別会計等

◇白子宿特別緑地保全地区周辺のマンション開発について
・片山 義久(かたやま よしひさ)(緑風会)
質問:マンションの開発について、「白子の大シラカシ」、「富澤湧水」など近隣環境への十分な配慮や影響評価がなされているのか、見解を伺います。
都市整備部長:緑地保全などの自然環境に関する市民の要望など、事業者にお伝えした上で協議を進めております。
その他の質問:期日前投票所の増設、外環側道二車線化部分の安全対策、申請書類のデジタル化、市庁舎の防火対策等