しごと 市長の事業者訪問 FACE to FACE(30)

■大東ガス株式会社
所在地:西みずほ台1-2-12

今回は、本市のライフラインを支える企業の一つである大東ガス(株)を訪問しました。

◇非常時の事業継続を最優先に
同社は、出資元の東上ガス(株)と支援を受けた大多喜ガス(株)の頭文字をとり、大東ガス(株)として昭和36年に設立され、翌年には鶴瀬団地などにガス供給を開始、設置件数は右肩上がりで成長を続ける企業です。地震など非常時の事業継続を最優先に考え、現在の場所に警察署・消防署並みの耐震性を備え、太陽光・蓄電池・非常用発電機・停電対応ガス空調システムを採用した社屋を建設し、令和5年に三芳町から本社を移転しました。現在では、市内のガス供給の半分以上を同社が担っています。また、再生エネルギー電力の取り組みを進めるなど、環境に配慮した取り組みも推進しています。
順調な同社ですが「この10年位の需要動向を分析すると、温暖化や世帯構成の変化、省エネ機器の普及などで家庭用1軒当たり販売量の低下が見られ、大きな課題と捉えています」と高嶋社長は危機感を募らせます。

◇地域に必要とされる”100年企業グループ”へ
同社が展開する事業は供給する地域があって成り立つものであり、地域の発展なくして企業の発展はないと話す高嶋社長は「『100年企業グループを目指す』をキャッチコピーに、これから策定する新たな長期経営ビジョンでは、若手社員の意見を取り入れて、これまでの延長線上ではない在りたい姿を大胆に描き、地域に寄り添い、支える企業として、共に発展していきたいと考えています」と今後の抱負を語りました。
今回訪問した大東ガス(株)とは、「災害時における一時滞在施設としての使用に関する協定」や「『富士見市ゼロカーボンシティ』の実現に向けた包括連携協定」を締結しており、本市が掲げる理想の“未来”の合言葉「みんな笑顔☆ふじみ」と同社が掲げる「笑顔の見える暮らし」を目指し、よりよい未来のため、笑顔を生み出すパートナーであることを確認することができました。