- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県富士見市
- 広報紙名 : 広報富士見 令和7年11月号
■銀の鈴幼稚園
◇音楽を好きに、そして、楽しむ心を育む
音楽を通じて“生きる力”“リズム感”“感性”の3つを培うことを目的に、鼓笛指導を実施しています。鼓笛は、これまで30年以上行ってきましたが、特色のある幼児教育としてより力を入れて取り組んでいます。具体的には、週に1回15~30分程度と月に1回はマーチングの講師に指導していただいています。年少は鈴やタンバリン、カスタネット、年中は鍵盤ハーモニカ、そして年長は鍵盤、多種太鼓、グロッケンなど、少しずつ時間をかけてさまざまな楽器に触れ、楽しんで取り組んでいます。子どもたちを見ていると、年少の頃から、年長の使う楽器や練習風景を見ていて、憧れがあるようです。
子どもたちが意欲を持って取り組めるよう、まずは音楽が好きになり、楽しむ心を伸ばしていけるようにしています。おゆうぎ会や運動会の年2回の発表の場で日ごろの成果を披露することを子どもたちはもちろん、保護者の皆さんもとても楽しみにしています。今後は、老朽化した楽器を入れ替え、新たな種類の楽器を導入することで、音楽活動のさらなる充実につなげていきたいと考えています。(副園長 吉冨 尚子(よしとみ なおこ))
■きたはら幼稚園
◇小さな自信が次の挑戦につながる
体育遊びは50年ほど前から取り入れていましたが、子どもたちを取り巻く環境が開園当初と比べて大きく変化し、日々の生活の中で昔の子どもが当たり前に身につけていたバランス能力や瞬発力などを習得するためには新たな環境が必須と考え、朝のサーキット運動を実施しています。ジャンプ・ステップ・走るなどの動作が必要な運動用具を使って、子どもたちがさまざまな動きを楽しく習得し、敏捷(びんしょう)性や瞬発力が身につき、反応速度や動作の素早さの向上につながっています。取り組みを継続することで、苦手だった動きが楽しくできるようになり、できたという小さな自信が次の挑戦へとつながっていきます。どの子も足の動かし方がだんだんとスムーズになり、足も速くなったことで、より意欲的に取り組むようになった姿に成長を感じています。
今後も、体育教師によるサーキット運動の意義とねらいを重んじ、子どもたちの日々の生活や人間関係において、より穏やかで豊かな状態を築くために重要な土台となる朝のサーキット運動を、職員みんなで子どもたちと楽しんでいきたいと思います。(園長 石川 京子)
■富士見みずほ幼稚園
◇おもいっきり体を動かして、いきいきと丈夫な心と体をつくる
おもいっきり体を動かして、楽しみながら自然と運動能力が向上することをねらいとしてサーキットトレーニングを実施しています。平均台、跳び箱、マット、鉄棒、バランスキューブなどを組み合わせたコースを作り、ジャンプや前転、ハイハイ、バランス運動、昇降運動、ぶら下がりといったさまざまな運動をし続けることで、持久力の向上や体幹の強化など、丈夫な体づくりを目指しています。雨の日や近年の猛暑などにより外で遊べない時も、空調設備の整ったホールで天候に左右されず行うことができます。カラフルな用具を使って視覚的にも楽しめ、用具が並んでいる様子を見るだけでも子どもたちのわくわくした気持ちが高まり、運動が好きな子だけではなくみんなが飽きることなく取り組んでいます。また、運動能力だけではなく、説明をしっかりと聞く力や、遊び方を理解する力も身についているのを感じます。
最初はうまくできなかったことでも、繰り返すことでだんだんとできるようになり、その経験が自信につながり、いきいきと取り組めるようになります。このことがほかの活動や日常生活にも波及してくれたらと願っています。(園長 細谷 洋)
■みずたに幼稚園
◇STEM(ステム)教育で楽しく課題解決能力と協調性を育む
STEM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字を取った言葉で、これらの要素を重視しながら社会の課題を発見し解決していく教育です。本園では、遊びの中で学ぶことを通して、子どもたちの知的好奇心を刺激しながら、楽しく学ぶ力、創造力、課題解決力、仲間と協力する力を育み、本園ならではのSTEM教育を進めています。年長は月1回「プログラミングをしてロボットを動かそう」の活動を行っているほか、通常の保育以外にも、ブロック玩具などを各保育室に常備し、遊びの中でSTEM教育活動を行っています。中にはブロック玩具で線路を組み立て、電車を走らせている子どももいて、電車が机の端まで行ったらバックするようプログラミングして遊んでいました。
子どもたちはものづくりが大好きで、プログラミング遊びも時間が足りないぐらい一生懸命遊んでいます。これからも、知的好奇心を揺さぶるSTEM教育を通して、子どもたちの資質・能力を育成し、よりよい成長につながるよう、取り組みを進めていきます。(園長 北田 裕一)
