子育て 【特集】健やかな心と体を育む 特色のある幼児教育(3)

■富士見台幼稚園

◇音楽活動を通じて力を合わせることの大切さ、達成感を共有する
仲間と一緒に音楽活動を楽しむことで、本園の教育目標「元気でがんばりのきく子」「思いやりのある心の優しい子」「よく考え自分で判断できる子」をより意識してもらえるのではないかと考え、週2回、各1時間程度の音楽活動を実施しています。年少では小さなリズム楽器から始め、年中では鍵盤ハーモニカ、年長で鼓笛と年齢を積み重ねていく中で音楽の楽しさを味わいながら、音感やリズム感、アンサンブル力を養い、お互いに力を合わせる大切さや達成感を共有することができます。音楽活動を通して、楽器が重くて多少つらくてもがんばり通すことの大切さ、一緒に取り組む友達もがんばっていることや、楽器を演奏する一人ひとりに役割があることへの気づきを促したいと考えています。
正しく音を追ったり、リズムを奏でるだけでなく、音の切り方やつなげ方もよく反応できるようになり、ポンポンなど動きのあるパートでも練習を重ねる中で、キレのいい動きを自分たちで意識してがんばっている姿に子どもたちの成長を感じています。そしてなにより、音楽のみならず活動に取り組むという集中力を養うことができていると実感しています。(園長 田中 浩)

■ほんごう幼稚園

◇パラバルーンで体づくりと協調性を身につける
音楽に合わせて体を動かすことで体の発達を促進し、1つの技を完成させることで協調性を身につけ、運動会で披露することを目的に、週3回体育指導の先生と本園の教諭で指導にあたり、パラバルーンに取り組んでいます。子どもたちは、最初は苦戦していましたが、練習を積み重ねることで、パラバルーンに乗せたボールを空中に上げる花火という技を習得するまでに上達しました。技が成功した時の子どもたちの満面の笑みはとても印象的で、最近では、終わってから「もうおしまい?もう1回やりたい!」との声を聞くことが多くなりました。
運動能力を高め、子どもたちがより思いのままに体を動かせるようになることで楽しさを感じながら、けがをしにくい体づくりができればと思っています。また、パラバルーンは複数人で取り組み、音楽に合わせてさまざまな形や動きを表現することから、一緒に取り組む友達との関わりを深め、子どもたちのコミュニケーション能力の向上にもつなげたいと思っています。(園長 増田 義則)

■南畑幼稚園

◇周囲の人々を笑顔にする成功体験が、心の成長に
幼児教育要領にある「音楽に親しみ、歌を歌ったり簡単なリズム楽器を使ったりする楽しさを味わう」というねらいにおいて、マーチングは大きな成果を上げることができます。運動会の発表以外でも、保護者や地域の方を対象とした発表の場を設けて練習の成果を積極的に披露することで、子どもたちにとっては、自分自身の達成感だけでなく周囲の人を笑顔にする成功体験として、心の成長の糧になっています。年長は太鼓演奏、年中はポンポンや旗による演技でマーチングに取り組む中で、“がんばればできること”“音楽を表現する楽しさ”を実感することができます。年少はマーチングの演奏に憧れを持ち、真似をしながら音楽リズム活動に自然と馴染んでいく様子が見られます。
50年以上の歴史がある本園のマーチングによる音楽活動は、長年楽しみにしてくださっている地域の方にも親しまれています。今後もさまざまな場所で発表しながら、継続していきたいと考えています。(理事長 佐藤 明日子)

■みずほ学園

◇富士見市の療育の中核を担う市立の“療育センター”
みずほ学園は、発達に心配のある就学前の子どもの通園施設として昭和47年に開設され、平成14年に木の温もりあふれる現園舎に移転しました。平成25年度に児童福祉法に基づく児童発達支援センターの指定を受け、本市の療育の中核を担う療育センターとなっています。園の療育は、臨床心理士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士と連携しながら専門的な療育を行っています。

〔通園での療育〕
小集団の中で生活・遊び・運動などさまざまな活動に取り組み、子どもの課題に合わせながら、きめ細やかな支援を行います。本園で調理する給食や通園バスによる送迎もあります。幼稚園や保育所などと併用して利用する場合は、子どもの成長につながるよう相互に連携を図りながら療育を進めていきます。

〔地域での療育〕
幼稚園や保育所などに通っている子どもや在宅の子どもを対象に、発達に関する相談、在宅訪問、言語相談、機能訓練、グループ教室など、発達を支援するためのさまざまな事業を行っています。幼稚園や保育所などを訪問し、集団における療育について相談・援助を行う施設支援・巡回相談なども実施しています。

問合せ:みずほ学園
【電話】049-252-3237

問合せ:保育課
【電話】049-252-7105