くらし 特集(熱中症に気をつけて)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県蓮田市
- 広報紙名 : 広報はすだ 令和7年6月号
■救急救命士インタビュー
消防署救急救命士 西野亨さん
熱中症は年齢を問わず、全ての人がなってしまう可能性があります。「自分も熱中症になるかもしれない」を前提に考え、1人ひとりが予防しましょう。
市内では、散歩などをしているときに転んで動くことができずに熱中症になってしまったり、気温と合わない衣服を身に着けたために熱中症になってしまったりする事例があります。屋外で気をつけるのはもちろん、室内でも注意が必要です。日中にエアコンをつけなかったまたはエアコンをつけていても設定温度が適切ではなかったことで熱中症にかかって動けなくなってしまい、帰宅した家族が発見するという事例もあります。
1番たいせつなことは水分を摂取すること。おすすめはスポーツドリンクや経口補水液など、電解質を補給する飲み物です。喉が渇いていなくても10分に1回は水分をとるなど、水分を摂取する時間をきちんと決めるのもいいことです。体から熱が抜けないときは、首など太い血管が通っている部分を冷却ジェルシートや保冷剤などでしっかり冷やすと全身の冷却につながり、体から暑さを逃がすことができます。
また、ふだんから適度な運動や入浴で汗をかき、体を暑さに慣らすことが予防につながります。熱中症予防を心がけ、予防のための習慣や対策グッズを活用しながら暑さに負けない夏を過ごしましょう。
■熱中症とは?
強い日ざしを受けたり、暑い中で活動をしたりして体温が上がり、体にさまざまな異常が起こることを熱中症と言います。熱中症になると体の温度調節がきちんと働かなくなり、体の中に熱がたまってしまいます。重症になると意識をなくす、内臓がうまく働かなくなるなど、ときには命を落としてしまうような危険な状態になります。
■こんな人は特に注意!
○子ども
体温を調節する能力がじゅうぶんに発達していないので、気を配る必要があります。
○高齢者
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。暑さや水分不足に対する感覚や体を調整する機能などが低下しているので、注意が必要です。
○障がいのあるかた
みずから症状を訴えられない場合があるため、特に配慮をしましょう。
■情報をチェックしよう
熱中症予防のため、市ではアラートの発表を防災無線や安心・安全メールでお知らせします。
○症警戒アラート
熱中症の危険性が極めて高くなると予測された場合、危険な暑さへの注意を呼びかけ、熱中症にならないような行動を促すための情報です。県内観測地点(8か所)のうちいずれかの暑さ指数の値が33以上と予測された場合、環境省と気象庁から発表されます。
○熱中症特別警戒アラート
気温が著しく高くなることにより、人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがある場合に発表される情報です。県内観測地点(8か所)全てで暑さ指数の値が35以上と予測された場合、環境省から発表されます。
■暑さをしのいでしっかり休憩!
○クーリングシェルター
熱中症特別警戒アラートが発表された場合、市では6施設をクーリングシェルターとして開放します。
○まちのクールオアシス
日中の外出時に体温の上昇や水分不足により熱中症にかかることがないよう、冷房の入った公共施設9か所と民間施設を一時的な休憩所として利用できます。
■利用できる公共施設
※開放日は施設により異なります。
■熱中症を予防して快適な夏を過ごそう!
熱中症の危険は屋外だけではなく、屋内や車の中にも潜んでいます。直射日光を避けるだけではなく、蒸し暑く熱がこもりやすい空間にも注意しましょう。
■重要こまめに水分を補給する
喉が渇いていなくても、意識してこまめに水分をとりましょう。出かけるときは水筒などでいつも飲み物を持ち歩き、気づいたときにすぐ水分補給できるようにしましょう。
■経口補水液を作ってみよう!
○材料
水…500ミリリットル
砂糖…20グラム
塩…1.5グラム
かんきつ類の果汁…お好みで
○作り方
(1)500ミリリットルの水に、砂糖20グラムと塩1.5グラムを混ぜて、溶かす。
(2)お好みでレモンなどかんきつ類の果汁を加えるとすっきり飲みやすくなる。
■暑さを和らげる日頃の工夫
○衣服の工夫
吸湿性や速乾性などがいい衣服を着用しましょう。麻や綿などの生地は通気性が良いので体に熱がこもりにくいです。
○日ざしをよける工夫
外で活動するときは帽子をかぶったり日傘を使ったりして、直射日光を避けましょう。日陰を選んで歩いたり、こまめに休んだりすることもたいせつです。屋内では、遮光カーテンやすだれを使うことも効果的です。
○冷却グッズを身に着けよう
保冷材や冷却シート、スカーフ、氷枕などの冷却グッズを利用しましょう。
首元など太い血管が体の表面近くを通っているところを冷やすと、効率よく体を冷やすことができます!
■暑さに負けない体作り
○塩分を程よく摂取
熱中症になったときは、水分以外に塩分も補給することで、症状の改善が期待できます。
○快適な睡眠をしっかりとろう
エアコンや扇風機を使って寝ている間の熱中症を防ぎ、毎日ぐっすりと眠ることで翌日の熱中症を予防しましょう。
○丈夫な体を作ろう
バランスのいい食事や質のいい睡眠をとり、丈夫な体を作りましょう。
問合せ:
健康増進課管理担当【電話】048-768-3111(内線)193
消防総務課警防係【電話】048-768-0119
お問い合わせ
所属課室:広報広聴課シティセールス担当
埼玉県蓮田市大字黒浜2799番地1
電話番号:048-768-3111
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