- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鶴ヶ島市
- 広報紙名 : 広報つるがしま 令和7年11月号
■血管若返りのための食事[健康応援団No248]
血管年齢という言葉を聞いたことはありますか?血管年齢は動脈硬化の進み具合を表します。加齢以外にも偏った食事や生活習慣の乱れ、喫煙やストレス、脂質異常、高血圧、糖尿病などで進み、実年齢以上になることがあります。その結果、脳出血・脳梗塞・心筋梗塞を引き起こすリスクが高まります。血管を若く保ち、今より若返らせるためには、食生活の改善と運動が大事です。
食事の基本はバランスよく食べることですが、特にたんぱく質は血管を強くするために必要です。マグロやサバなどの魚、そして鶏のささみ、大豆製品など、たんぱく質を多く含み飽和脂肪酸(肉や乳製品に多く含まれる脂質)の少ない食品がおすすめです。たんぱく質は一度に多く食べるより数回に分けた方が吸収率が高まるとされています。毎食、肉、魚、大豆製品、卵などのどれかを食べるように心がけましょう。
また血管を傷つける活性酸素を増やさないためには、抗酸化成分を多く含むトマト・人参・かぼちゃ・ほうれん草などの緑黄色野菜をとり、食べ過ぎを避け、減塩を意識してください。ウォーキングなどの有酸素運動やストレッチもおすすめです。
血管の若さを保ち、元気に楽しく生活できる期間を延ばせるとよいですね。
女子栄養大学栄養クリニック 管理栄養士 冨士原伴子(ふじわらともこ)
