- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県ふじみ野市
- 広報紙名 : 市報ふじみ野 令和7年6月号
◆どうして熱中症になるの
人間の体は、平常時には体温が上がっても、汗や皮膚温度が上昇することで体温が外へ逃げる仕組みになっていて体温調節が自然と行われます。
しかし近年、地球温暖化などの影響により、国内の平均気温が上昇し、最高気温が35度以上の猛暑日も増加しています。このような気温や湿度が高い環境に長時間いると、体温調節機能がうまく働かなくなり、体温の上昇と調整機能のバランスが崩れ、どんどん体に熱が溜まっていきます。このような状態の総称を熱中症といいます。
◆熱中症は誰にでもどこでも起こります
埼玉県健康長寿課がまとめた令和6年度の埼玉県内の熱中症による救急搬送件数は、5528人で、全国で4番目に多い数字でした。
また、救急搬送者の発生場所ごとの割合で最も多いのは、上のグラフのとおり住居となっており、全体の約4割を占めています。熱中症は屋内・屋外を問わず発症し、場合によっては死亡することもあります。
熱中症になるのは気温が高い8月だと思われがちですが、まだ暑さに体が慣れていない時期こそ注意が必要です。
熱中症の対策や応急処置を知り、自身や周りの人を熱中症から守りましょう。
誰もが熱中症にかかる危険性があります。
特に高齢者や子どもは注意が必要といわれています。家族や周りの人が気にかけ、熱中症から守ってください。
■その症状熱中症かも!?
・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
・汗のかきかたがおかしい
・めまいや顔のほてり
・筋肉痛や筋肉のけいれん
・体のだるさや吐き気
・体温が高い、皮ふの異常
・水分補給ができない
熱中症の程度はI~III度に分類されます。特に、「意識がない」などの症状の疑いがある場合は、全てIII度(重症)で、絶対に見逃さないようにすることが重要です。
▽I度 現場での応急処置で対応できる軽症
・めまい・たちくらみがある
・筋肉のこむら返りがある(痛い)
・汗がふいてもふいても出てくる
↓
・涼しい場所へ避難
・体を冷やす
・安静にして、水分・塩分を補給
▽II度 病院への搬送を必要とする中等症
・頭がガンガンする(頭痛)
・吐き気がする、吐く
・体がだるい(倦怠感)
↓
・I度の症状が改善せず、II度の症状が出現した場合、すぐ病院へ搬送する
▽III度 入院して集中治療の必要性のある重症
・意識がない
・体がひきつける(けいれん)
・呼びかけに対し、返事がおかしい
・まっすぐに歩けない、走れない
・体温が高い
↓
・救急車を呼ぶ