- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県小鹿野町
- 広報紙名 : 広報おがの 令和7年4月号
■新小鹿野小学校の開校にあたり
令和7年4月1日より、町内4小学校が統合して新たに小鹿野小学校が誕生いたしました。これで、小鹿野町内は小学校1校、中学校1校の義務教育体制となりました。
小学校統合に先立ち3月中に、長若小学校、三田川小学校、両神小学校で盛大に閉校記念式典が開催されました。
「御空に武甲の 峯あおぐ 学びの窓の 我が友よ 高きを望み 一筋に 誠の道を ふみゆかん」と歌われた長若小学校は、明治19年に長留学校と般若学校が合併し若留小学校として設立され、今日に至りますが、この間、学校環境緑化コンクール表彰、PTA文部科学大臣表彰など、特色ある素晴らしい教育が進められてきました。
「あかるい あかるい 山は 川は 明るい 明神の丘 三山の川 ここに僕らの 学校があり 野鳥も風も 歌っている あかるい 明るい 三田川小学校」と歌われた三田川小学校は、明治19年に東三山、西三山、飯田、河原沢の4校が合併し三田川小学校として設立され、今日に至りますが、この間、交通安全子ども自転車埼玉大会に5回出場し、学校応援団が「埼玉・教育ふれあい賞」を受賞するなど、個性ある素晴らしい教育が進められてきました。
「両神山は 雲をぬき 赤平川は 野を走る われらは ここに 生まれたり 雄雄しく伸びよ 健やかに」と歌われた両神小学校は、明治27年に黒海土・竹平・薬師堂の尋常小学校が合併し両神尋常高等小学校として設立され、今日に至りますが、この間、埼玉県緑化コンクール最優秀賞の受賞、野生鳥類保護活動優秀校としての表彰、コミュニティー・スクールと地域学校協同活動の一体的推進に係る文部科学大臣表彰など、恵まれた自然環境などを生かした素晴らしい教育が進められてきました。
3小学校とも、多くの卒業生が巣立ち、これらの方々は社会のあらゆる方面で活躍されるなど各小学校の果たした役割は誠に大きいものがあります。
そして、4校が統合して誕生する新しい小鹿野小学校では、各小学校の特色ある活動や伝統行事などは可能な限り引き継ぐとともに、第3次小鹿野町教育振興基本計画で掲げる基本目標「かがやく未来へおがの人づくり」の実現に向けて、子どもたちが持続可能な町の将来の創り手として、また、社会において広く活躍できる人材として必要な資質能力を育める教育を推進してまいります。
私は、夢を持ってその実現に向けて自主的に努力を重ねる自己肯定感の強い子どもを育てることが大切であると思っています。確かな人間力と豊かな心を持つことは、これからの科学技術の進展や不確実性の時代の中で、きっと最後は大事になってくると信じています。
小鹿野町長 森 真太郎