- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県小鹿野町
- 広報紙名 : 広報おがの 令和7年5月号
◇等々力
《巨香地名考:5-6》
この平安期の「巨香」と江戸期の「小鹿野」を結び付ける手がかりに、『和名抄』から300年時代を下った『播磨国中村家文書』があります。鎌倉期の元応2年(1320)、中村氏の所領移譲書の中に、武蔵国秩父郡の「三山こうおかのゝわたのやしき(三山郷小鹿野の和田の屋敷)」が「中村かもんさへもん入道成願」のものであったことがわかります。この「中村かもんさへもん」が、江戸期の『丹党系図』にある中村掃部左衛門時景に比定されています。中村時景は小鹿野氏を称しています。当時、丹党の中村氏一族は、鎌倉幕府より所領として播磨国宍粟郡三方西、現在の兵庫県宍粟市波賀町を得て移住していました。上記「おかの」はひらがな表記ですが、このような理由から現在の小鹿野に比定されうると考えられます。「小鹿野」表記の初出がいつであったのかは不明ですが、確定したのは次に述べる江戸期だったと思われます。しかし、「巨香」との関連ははっきりしません。また、この「わたのやしき」がどこだったのか、考古学的にまだわかってはいません。
◆地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊は、地方公共団体が都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図ることを目的とした取組です。隊員は地方公共団体の委嘱を受け、任期はおおむね1年から3年です。
国の制度を根拠とし、地方公共団体が地域おこし協力隊を委嘱、報償費等を支払い、国は特別交付税により、その経費等を財政支援します。※地域おこし協力隊の制度の詳細は、総務省ホームページをご覧ください。
問合せ:
・総合政策課
【電話】75-1238
・生涯学習課
【電話】75-0063