- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県小鹿野町
- 広報紙名 : 広報おがの 令和7年10月号
各隊員の活動を詳しくお伝えする地域おこし協力隊通信。第23回は松田遼さんの活動を紹介します。
■「小鹿野で過ごす、はじめての夏」松田 遼
千葉県八千代市から移住してきた松田です。
夫と、小学1年生と1歳の息子の4人でこちらに来て、約半年が経ちました。家族で迎える初めての小鹿野の夏。日差しは強いですが、空気が澄んでいて、木陰や川辺の涼しさがとても気持ちよく感じます。
小鹿野町には、もともと縁もゆかりもありませんでした。ただ私はこれまで、写真を撮る仕事やインターネットでの情報発信をしてきたので、地域おこし協力隊としてそのスキルを活かせたらと思い、移住を決めました。
現在は、小鹿野町の移住促進サイト(【UEL】https://ogano-iju.com/)をもう一人の協力隊の芦田隊員と共に制作・運営しています。町の魅力や、暮らしの中にある豊かさを、写真と文章で丁寧に伝えていくことを目指しています。
協力隊としての業務では、町の皆さんにインタビューをする機会が多くあります。それが、私にとってとても楽しく、刺激的な時間です。子育てや福祉、伝統文化、教育、スポーツ、アートなど、さまざまな分野で「もっと良くしたい」と熱い思いを持って活動されている皆さんと出会い、お話を伺うたびに、小鹿野町の持つ底力や可能性を感じています。
もちろん、課題もあります。でもそれ以上に、「こうしたい」という想いを持つ皆さんが確かにいること。私はその声やまなざしを、写真と言葉で丁寧にすくい取り、町内外に届けていきたいと思っています。そして、そうした一人ひとりの想いが重なり合って、町全体が少しずつ良い方向へ動いていく̶̶そんな未来に貢献できたらと、心から願っています。
業務外では、息子と一緒に太鼓に参加させていただいています。初めての場所で不安もありましたが、とても温かく迎えていただき、親子ともども安心して通わせてもらっています。
単なる習い事ではなく、時には叱っていただいたり、家族のように接していただけることが本当にありがたいです。親の言うことは聞かなくても、年上のお兄さんや地域の大人から言われることは素直に受け取る。そんなこともあるのだなと、実感し親としても成長させていただいています。
子どもと近くの川で遊べるのも楽しく、魚やサワガニを見つけたりして遊んでいます。「こんなにきれいな川がすぐそばにあるなんてすごいね!」と話しながら、小鹿野の自然の豊かさに日々感動しています。
移住を決める前は、「知らない土地でうまくやっていけるだろうか」と不安もありました。でも、町の人と少しずつ関わったり、自然に触れたりするなかで、「ここでの暮らしを大切にしたい」という気持ちが芽生えてきています。
子どもたちが地域に育ててもらっていること、自分自身も新しく学び直しているような感覚があること̶̶それがとても新鮮で、ありがたく感じています。
まだまだ知らないこと、わからないことばかりですが、これからもいろんなことに興味を持って、学ぶ姿勢を大切にしていきたいと思っています。
これからも、さまざまな町民の人や町の魅力を紹介していきます。ぜひ、お時間のあるときに移住サイト記事を読んでいただけたら嬉しいです。町内で松田を見つけたら是非気軽に話しかけてください!
