くらし 千葉のコレ知ってる?

■128 シリーズ「発酵県ちば」(5)
千葉バイオガスセンター

大阪・関西万博
千葉県ブース
テーマ:「発酵」
8/27(水)〜31(日)出展

◇生ごみ×発酵パワー=?
コンビニで売れ残ったお弁当や賞味期限切れの商品、飲食店・給食の食べ残しなどの「食品廃棄物」。千葉バイオガスセンターは「発酵の力」で食品廃棄物を“エネルギー”に変える県内最大の処理施設です。
センターに集められた食品廃棄物は破砕され、水と一緒に消化槽と呼ばれるタンクへと運ばれます。するとそこにすむ「メタン菌」の活動によりメタンガスが発生。発生したガスを燃料に、発電しています。1日で処理される食品廃棄物は65トン。およそ2,000世帯の1日分を賄える電力になります。

◇メタン菌が大活躍!
メタン菌は、野菜よりも肉や魚などのタンパク質を多く含む食品で活性化し、ガスを多く発生させます。センターでは、まるで“飼育員”のように食品廃棄物の種類や量を毎日調整し、メタン菌たちが元気に活動できるように環境を整えています。また、この「メタン発酵処理」の過程で出た発酵残さは、「ふさのみのり」「ふさのしずく」という肥料として農業に役立てられるなど、食品リサイクルや環境保護などにもつながる技術です。

さまざまな分野の「発酵の力」を紹介してきた、シリーズ「発酵県ちば」は今回が最終回。今後も「ちばの発酵ポータルサイト」などで魅力を発信していきます!次回の「千葉のコレ知ってる?」もお楽しみに。

(取材協力・本紙写真提供…JandT環境株式会社 千葉バイオガスセンター)