子育て 10月は里親月間 知ってほしいな里親制度

千葉市には、さまざまな事情から家族と離れて暮らす子どもが約200人います。
里親制度とは、家族と離れて暮らす子どもたちを自らの家庭に迎え入れ、温かい愛情と理解をもって養育する制度です。里親にはさまざまなかたちがあります。短い期間しか子どもを引き受けられない方の登録も歓迎します。まずはこの記事で初めの一歩を!

◆里親のかたち
▽養育里親
子どもが保護者の元に帰るまで、または自立まで養育する里親

▽専門里親
養育里親のうち、虐待・非行・障害などの理由により専門的なケアを必要とする子どもを養育する里親

▽養子縁組里親
養子縁組を組むことを前提として子どもを養育する里親

▽親族里親
両親や監護者の死亡・行方不明などにより家庭で生活できない子どもを、扶養義務のある親族が養育する里親

◆一時保護を引き受けてくださる里親募集
養育里親が子どもを預かる期間は、子どもの状況により数日から数十年とさまざまです。
市では、緊急的に家庭から離れなければならない子どもの一時的な預かり(一時保護)を積極的に里親家庭にお願いしています。里親に興味はあるけど、長期間の預かりは出来ないなと思っていた方も、ぜひ、里親の登録をご検討ください。

◆里親QandA
Q.里親の数は足りているの?
A.さまざまな方に登録いただいていますが、十分とはいえません。子どもたちの支援の選択肢を広げるためにも里親として活動していただける方を求めています。

Q.里親になるには資格が必要?子育て未経験でも大丈夫?
A.資格や子育て経験は不要です。ただし、所定の研修・実習を受けていただく必要があります。

Q.子どもを育てるための費用は?
A.迎え入れる子どもの養育費として、里親手当、子どもの生活費・教育費・医療費などが支給されます。

◆里親の声
4歳と8歳の女の子を乳幼児期から養育しています。二人はそれぞれ生みの親が異なりますが、実の姉妹のように仲良く暮らしています。8歳の子は赤ちゃんのお世話が大好きで、4歳の子が赤ちゃんのときは熱心にお世話をしてくれました。4歳の子は歌とお絵描きが大好きで、天真爛漫に成長しています。
8歳の子は我が家に来たばかりの頃、わざとそっけない態度で「お母さん嫌い」と言うことがあり、胸が締めつけられる日もありました。過去の経験から、大人を信じてよいのか確かめているのだと気づき、時間をかけて受け止め続けた結果、今では「お母さん大好き」と笑顔で抱きついてくれるようになりました。私にとって、子どもたちと一緒に過ごす何気ない日々は宝物です。

■里親のことをもっと知りたいという方へ
◇里親制度啓発パネル展示「知ってほしいな里親制度~こどもたちはどんな暮らしをしているの?~」
子どもたちの暮らしの視点から里親制度を紹介します。里親希望者への個別相談も行っています。
日時:10月24日(金曜日)から31日(金曜日)10時から16時(初日は13時から、最終日は15時まで)、10月27日(月曜日)は休館
会場:生涯学習センター1階

◇映画上映会andトークセッション
児童虐待を受けた経験のある全国の若者たちを集めたドキュメンタリー映画「REAL VOICE」を上映。上映後は監督、NPO法人キーアセット代表、児童相談所所長、里親のトークセッションを行います。
日時:11月24日(休日)13時から16時
会場:生涯学習センター小ホール
定員:先着80人
申し込み方法など詳しくは、「千葉市 里親 上映会」で検索

*他にも、毎月「里親制度説明会」を開催しています。詳しくは、〔本紙15面〕へ

問い合わせ:
NPO法人キーアセット千葉事務所【電話】215-7802【FAX】215-7803
東部児童相談所【電話】277-8820【FAX】278-4371