くらし 2024年度決算を解説 千葉市のお財布

決算は、1年間で市に入ってきたお金と使ったお金の合計を表したものです。今年10月に、市議会で承認された2024年度決算の概要をお知らせします。

■一般会計の内訳
歳入において、市税や地方消費税交付金が予算に比べ増収となったことと、歳出において、効率的な予算執行に努めたことにより、実質収支*は30億円の黒字となりました。
*歳入と歳出の差額から翌年度への繰越事業に充てる財源を差し引いた額

◇歳入 5,295億円
対前年度比232億円増(4.6パーセント増)
・市税…2,119億円 40.0パーセント
・公共施設の利用料など…117億円 2.2パーセント
・国・県の補助金…1,432億円 27.1パーセント
・借金…465億円 8.8パーセント
・その他…1,162億円 21.9パーセント

◇歳出 5,257億円
対前年度比232億円増(4.6パーセント増)
・福祉・保健・医療…1,600億円 30.4パーセント
・教育…797億円 15.2パーセント
・子育て…785億円 14.9パーセント
・道路・住宅・街づくり…559億円 10.6パーセント
・借金返済…516億円 9.8パーセント
・行政・市民活動推進…405億円 7.7パーセント
・ごみ処理・環境保全…299億円 5.7パーセント
・経済振興・農林・水産・観光振興…139億円 2.7パーセント
・消防・救急…134億円 2.5パーセント
・その他…23億円 0.5パーセント

■2024年度決算のポイント
歳入は市税収入が過去最大、歳出については決算規模が2020年度に次いで過去2番目の規模となりました。
市債残高や基金借入残高は、前年度と比べ、着実に削減するとともに、実質公債費比率*や将来負担比率*を低減するなど、中期財政運営方針(2022年度から2025年度)を踏まえ、財政の健全性の維持に努めた決算となりました。
*実質公債費比率…その年に支払った借金返済額が収入に占める割合
将来負担比率…将来、市が負担する借金が収入に占める割合

■今後の見通し
2024年度決算は財政の健全性の維持に努めた結果となりましたが、長期化する物価高騰や社会保障関係経費の増大に対応するため、近年、財政調整基金の大幅な取崩しが続いており、今後活用できる残高は僅かとなっています。
加えて、人件費や金利上昇に伴う公債費などの財政需要の増も見込まれており、今後の財政運営は、一層厳しさを増す見通しとなっています。
このような状況においても、安定的かつ継続的に市民サービスを提供していくことができるよう、将来にわたって持続可能な財政構造の確立に向け取り組んでいきます。

問い合わせ:財政課
【電話】245-5077【FAX】245-5535