くらし 【シリーズ(34)】 進めよう「心」のバリアフリー

■精神疾患について知ろう(5)
~高次脳機能障害~
高次脳機能障害とは、交通事故や脳血管障害などの病気により、脳にダメージを受けることで生じる認知や行動に生じる障害です。
身体的には障害が残らないことも多く、外見では分かりにくいため「見えない障害」とも言われています。

◇記憶障害
すぐに忘れてしまったり、新しい出来事を覚えたりすることが苦手なため、何度も同じことを繰り返したり質問したりする。

◇注意障害
集中力が続かずぼんやりしてしまうため、ミスをすることが多くなる。2つのことを同時にしようとすると混乱する。症状として主に左側で、食べ物を残したり、障害物に気付かなかったりすることがある。

◇遂行機能障害
自分で計画を立てて物事を実行したり、効率よく順序立てたりできない。

◇社会的行動障害
ささいなことでイライラしてしまい、興奮しやすい。思い通りにならないと大声を出したり、時に暴力をふるったりする。

◇病識欠如
上記の症状があることに気付かず、できるつもりで行動してトラブルになる。
※厚生労働省のウェブサイトから一部抜粋

これらの障害に詳しいリハビリテーション専門医やリハ専門職、高次脳機能障害支援普及拠点機関、家族会などに相談することが必要です。

問い合わせ:福祉課
【電話】04-7093-7112