くらし まっすぐ未来へ No.8

■町制施行70周年を迎えて町長麻生孝之

▽これからも、空港と共に
昭和30年7月1日に二川村と千代田村が合併し、今年の7月1日で芝山町が誕生してから70周年を迎えました。町民の皆さまと共に心よりお慶び申し上げます。
本町は、里山など豊かな自然環境に囲まれ、肥沃な土地にも恵まれ、古くから農業を基幹産業として発展してきました。
昭和41年7月に、現在の成田空港が成田市三里塚に閣議決定して以降、空港建設に対する激しい反対運動が起きました。成田空港問題シンポジウム・円卓会議を経て、地域と空港の共生の理念が立ち上がり、その後、共生から共栄そして今では共生共栄へと空港と地域が共に手を携えて持続的発展を目指してきました。本町は、空港のプラス面とマイナス面、両方の側面と向き合い、空港と共に歩んできた町と言っても過言ではありません。
そうした紆余曲折を経て昭和53年5月に成田空港が開港し、開港から47年が経ちました。この間、はにわ道の開通、芝山鉄道の開通、シャトルバス等の交通網の整備、下水道事業、工業団地や航空物流団地の整備、道の駅や空の駅、教育施設の充実など、様々な形で町の発展を遂げてきました。
しかし一方では、隣の市と比べ、空港ができて数十年たっても町は何も変わっていないじゃないかという声も聞こえてきます。町制施行から70年の節目を迎える中、国家プロジェクトとして、圏央道全線開通や空港機能強化、成田エアポートシティ構想など本町を取り巻く環境はこれから数十年の間で大きく変貌していきます。空港機能強化に伴うまちづくりとして、簡易水道事業や住宅拠点整備など生活インフラの整備に着手しており、空港機能強化によるプラスの効果を最大限に活用し、空港との共生共栄を実感できるまちづくりを進めております。

▽まちづくりの方針4つの宣言
70年の節目にあたりこれからのまちづくりの方針として、4つの宣言を掲げてまいります。
1つ目、「安心安全な町づくり宣言」。災害対策と犯罪の起こりにくい環境整備に、町が一体となり取り組み、災害と犯罪から町民の命と生活を守ります。
2つ目、「子育て支援宜言」。子ども達一人ひとりの成長に向き合い、芝山の子ども達の育ちと学びを学校や地域が一丸となり、しっかりと支え合える体制を整えます。
3つ目、「健康宜言」。町民一人ひとりに目を向けて、心身ともに健康で、元気に暮らし続けられる町。この町に住むみんなが、健康であることを目指します。
4つ目、「郷土愛宣言」。空港機能強化や圏央道の開通、それに伴う基盤整備が進む中で、先人達が守り続けてきた歴史や貴重な文化財に改めて光が当てられています。将来のあるべき町の姿を、みんなで話し合い、変わるべきもの、変えてはならぬもの、守り続けるものをしっかりと共有しながら、町民誰もが「わが町・芝山」と誇れる町を目指します。
この4つの宣言を皆さまと共有し、町と空港が好循環しながら共に発展し、町民に優しいまちづくりを進めてまいります。

▽町制施行70周年記念式典
芝山町が70周年という大きな節目を迎えることが出来ますのは、ひとえに、皆さまのあたたかいご支援とご協力の賜物であり、深く感謝申し上げます。つきましては、記念式典を開催します。町の発展に貢献された皆さまへの表彰を行い、表彰者の方のお祝いと芝山町の関係者の皆さまに感謝の気持ちを込めた演奏会も企画しております。
多くの皆さまにご出席いただき、共にこの節目をお祝いできますようご案内申し上げます。