- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県大多喜町
- 広報紙名 : 広報おおたき 2025年7月号(NO.682)
◆大多喜高校 日々を重ねて、色になる ~大多喜高校美術部~
大多喜高校美術部には現在10名の部員が在籍し、毎日放課後、美術室で活動しています。15時半を過ぎると授業を終えた生徒たちが集まり、それぞれの作品制作に集中します。主に取り組んでいるのは大型の油彩画で、構想から完成までに何か月もかけて一枚とじっくり向き合います。その姿には、表現への情熱と根気強さがにじみ出ています。題材は自由で、人物、動物、風景、想像の世界など多岐にわたり、自分の関心に基づいて選び、顧問と相談しながら構想を深めていきます。校内には完成した作品が昇降口や階段、渡り廊下など随所に展示されており、学校全体がまるで美術館のようです。
こうした日々の積み重ねが実を結び、文化部のインターハイとも言える「全国高等学校総合文化祭美術・工芸部門」に18年連続出場しています。今年も県代表作品10点のうち2点が本校生徒によるものでした。
作品は文化祭や校内展示のほか、地域のショッピングモールやホテル、病院、公民館、図書館等でも披露され、地域とのつながりを深める貴重な機会にもなっています。美術を通して自分を表現し、見る人と感動を分かち合う──その喜びを胸にして、真剣に、そして楽しく部員たちは今日も筆を取っています。今後も制作に取り組む生徒たちの活動を温かく見守っていただければ幸いです。