くらし 家族で話しませんか あなたの家の家事分担

6月23日から29日までは、男女共同参画週間です。
誰もが性別に関わりなく個性と能力を発揮できる社会を実現するためには、職場や家庭などでの責任を分かち合い、協力して取り組むことが大切です。この機会に、家事や介護、子育てなどの役割分担について、家族で話し合ってみませんか。

■共働き世帯の家事分担の現状
共働き世帯数は、平成9年に専業主婦世帯数を越え、現在も増えています。
右図によると、夫の家事関連時間(家事・介護・子育てなどの時間)は年々増えてきてはいますが、令和3年の週全体の平均の家事関連時間は、妻が夫の3倍以上となっています。

◇6歳未満のこどもを持つ共働き世帯の夫婦の家事関連時間(週)

出典:男女共同参画白書令和5年版
(内閣府、令和5年6月)

※専業主婦世帯は、夫が有業で妻が無業の世帯。共働き世帯は、夫が有業で妻も有業の世帯。
※家事関連時間は、家事、介護・看護、育児および買い物の合計。

■名もなき家事は誰がやっていますか
名もなき家事とは、料理、洗濯、掃除とは違い、はっきりと名前が付いていない家事のことです。一つ一つは小さな作業でも、1人で担うと大きな負担になります。あなたの家の、名もなき家事を意識してみませんか。

◇名もなき家事の例
・ポストに入っていた不要なチラシの処分
・ペットボトルのラベルはがし
・トイレットペーパーの補充、芯の処分
・洗濯前に、裏返しの衣類、丸まった靴下などをひっくり返す
・おむつのサイズ確認、在庫管理

家事を協力して行うことは、生活スキルを身に付けたり、プライベートな時間が増えたりするなどのメリットがあり、よく話し合うことで、家族の絆を深めることにつながります。あなたの家庭に合った分担を見つけましょう。

■我が家はこうやって分担しています
◇夫が福祉施設、妻が医療職として働く矢板さんご夫婦
洗濯や掃除は夫、料理は妻など、得意な方がその家事をしていますが、この分担にこだわりすぎずに、自然にフォローし合っています。
一番大事にしているのは、夫婦のコミュニケーションです。忙しくても、お互いに今日の出来事や、思ったことを伝える時間を取っています。料理にミールキットを活用したり、乾燥機付き洗濯機などの時短家電を利用するという選択肢もあります。時短で余った時間を、夫婦のコミュニケーションに使えるとよいと思います。

◇市内で中華料理店を営んでいる小榑(こぐれ)さんご夫婦
生活や仕事のリズムに合わせて分担していて、家庭のことは基本的に妻が担い、夫はそのサポートをしています。
お店でも家でも一緒なので、コミュニケーションを大事にしています。家庭やこどものことは、ふだんからよく話しますし、お店の休憩時間に一緒にお茶を飲みながら話すこともあります。
「ありがとう」と伝えることや、お互いに完璧を求めず、無理せず過ごすことが大切だと思います。

■よりよいコミュニケーションのために 家事・子育ての見える化で、理想の分担を見つけよう
市では、家事などを分担する時に役立つ、家族ミーティングシートを小平市ホームページ(ID80743)に掲載しています。
このシートを使って、家事や子育てを見える化し、家族で話し合ってみませんか。

■WEB(ウェブ)サイト「TEAM(チーム)家事・育児」
東京都が作成したサイトで、夫婦のコミュニケーションや家事・子育てのノウハウ・分担する工夫など、家事・育児を「TEAM」として考え、取り組んでいくための、さまざまな情報やアドバイスを発信しています。右図QRコードからご覧になれます。
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。

■市の取り組み
◇パネル展示と懸垂幕の掲示
男女共同参画に関する図やグラフを用いて、夫婦の家事分担の現状などについて展示しています。また、懸垂幕も掲示します。
期間:6月30日(月)まで
場所:市役所1階ロビー

◇広報誌「ひらく」
公募の市民が企画・編集した男女共同参画社会を目指す啓発広報誌です。
53号は「名もなき家事」、54号は「男性の育休取得」の特集をしています。
市内の公共施設などにあるほか、小平市ホームページ(ID79522)でもご覧になれます。

問合せ:市民協働・男女参画推進課
【電話】042-346-9618