くらし 自分は大丈夫と思っていませんか? 事例から学ぶ消費者トラブルの未然防止

東村山市消費生活センターに寄せられた令和6年度の相談件数は、1,150件となっており、依然として高い水準で推移しています。インターネット通販に関する相談が多くなっており、中でも健康食品が関連する相談件数が多いほか、強引に契約を迫られた、契約等の説明が足りない等の相談件数が増加傾向にあります。商品やサービスの契約をして事業者とトラブルになったなど、消費に関するトラブルで困ったときは、東村山市消費生活センターに相談しましょう。
消費生活センターでは、トラブルに巻き込まれた場合の問題解決や被害防止のためのアドバイス等、相談者のお手伝いをしています。困ったとき・おかしいと感じたときは、すぐご相談ください。

■実は…幅広い世代で相談があります

消費生活センターへの相談件数は、70歳以上が最も多くなっていますが、50代や60代の相談件数も高い水準にあります。意外と多いのが若年層です。20歳未満、20歳代で100件を超える相談件数があり、幅広い世代から相談が寄せられています。

■東村山市消費生活センターに寄せられた相談が多いトラブル
○定期縛りなしは要注意!
動画共有SNSで「定期縛りなし」と記載されたダイエット飲料の広告を見て購入した。初回商品が1点届いた後、次に3点が一度に配送され、3点分の代金を請求されている。解約するために業者に電話をしているが繋がらない。

アドバイス:
・定期縛りなし」という記載は「1回限り」という意味ではなく、「いつでも解約できる定期購入」である可能性がありますので注意が必要です。
・消費者を誤認させるような表示等で購入を取り消せる場合もあるため、「最終確認画面」はスクリーンショットで保存するようにしましょう。
・業者に電話が繋がらない場合は、解除できる期間内に連絡した証拠(電話、電子メール等の記録)を残すようにしましょう。

○家庭用蓄電池の勧誘トラブルに注意!
突然訪問した業者に太陽光発電の売電価格が下落しているので、新たに家庭用蓄電池を設置しないかと勧誘を受けた。勧誘員はなかなか帰ってくれず、帰ってほしくて契約してしまった。
※最近は、太陽光発電システムの「点検が義務化された」等と言われ、点検を受けた結果、太陽光パネルの洗浄等の契約を迫られたという相談事例が増えています。

アドバイス:
・「売電価格が下落している」等と言われても、すぐに契約せず、本当に必要なのか冷静に考えましょう。
・必要な場合でも、複数の業者から見積もりを取って検討しましょう。
・訪問販売の場合、契約書面(法定書面)を受け取った日から8日間以内であれば、クーリング・オフができます。

○契約していないとの思い込み!
店舗で携帯電話の機種変更をしたときに、モバイルWi-Fiを店員から勧められた。「モバイルWi-Fiを一緒に契約すると今までより安くなる」、「キャッシュバックの特典も付く」等と言われて契約したが、3か月後に突然支払額が3千円ほど増えた。支払額が増えたのは契約時に付けられていたオプション契約やサブスクリプション契約が無料から有料になったためだった。自分が契約したものではないので返金してほしい。

アドバイス:
・「今までより安くなる」等と言われても、安易に契約せず、慎重に判断しましょう。
・オプション契約やサブスクリプション契約を付けることで割引やキャッシュバックの特典が付いているため、無料期間中の解約手続等の契約内容について、よく確認するようにしましょう。
・支払額が増えたことについて、3年以上経過して気づくかたもいます。利用明細は必ず毎月確認しましょう。

■困ったときは、東村山市消費生活センターへご相談を!
【電話】395-8383
受付時間:平日午前9時~正午、午後1時~4時

対面相談を希望のかたは、お電話のうえ市民相談・交流課(本庁舎1階)へお越しください。
消費者ホットライン(【電話】188(いやや))でも相談を受け付けています。