くらし 八盛隊が聞く!no.10(2)

▽東京都建設局
東京都西多摩建設事務所工事第一課統括課長代理 湊勇人さん
A1.今回私は、このたびの台風22号および23号で被害を受けた町道について、八丈町が国に申請する災害査定業務の技術的支援として八丈島に入りました。被害箇所を確認し、図面作成や写真整理などを行うとともに、復旧に向けた工法の提案や復旧費用の積算を行い、被害申請に必要な業務を担当していました。
A2.町道は400キロ以上あり、入り組んだ場所も多いため、被害箇所や細かな位置をTECFORCE(国土交通省の緊急災害対策派遣隊)の資料と照らし合わせながら探し出すのがとても大変でした。特に台風後は通り抜けができない道も多く、一つひとつ確認しながら調査を進める必要がありました。
A3.被害現場に向かう仕事ですので、何より「安全第一」を徹底していました。自分がケガや体調不良で倒れてしまえば、八丈町の皆さんに迷惑をおかけしてしまうことになります。また、町役場建設課の職員の方々が少しでも休めるよう、これまでの5人体制から派遣を9名へ拡充し、滞在期間は全力で支援に取り組んでいました。
A4.被害現場を調査中でのことですが、現場近くに住む島民の方から、台風時に道路が壊れていく音や、当時感じた恐怖を詳しく教えていただきました。そうしたお話は、実際の被害範囲を判断するうえで非常に参考になり、大変助かりました。被災時の状況を身をもって経験された方々の生の声は、国への災害査定でも説得力があるものであり、しっかりと伝えさせていただきます。ありがとうございます。
A5.
八丈島の皆さんは、島への愛着と誇りを強く持っておられると感じました。私たちは、被害前のあたり前であった日常が一日でも早く戻るよう、技術者としてできる限りの支援を続けていきたいと思っています。
また、毎日朝早くから深夜まで対応を続けている八丈町の職員の姿を拝見し、そのご負担を心配しています。
安全に道路が通れるまで、しばらくご不便をおかけするとは思いますが、どうか島民の皆さんも「安全第一」「健康第一」でお過ごしください。少しでも皆さんのお役に立てるよう、引き続き尽力してまいります。

▽陸上自衛隊「給食班」
第1後方支援連隊本部付隊運用訓練幹部2等陸尉 今井一夢さん
A1.生活支援隊給食支援班として、被災された島民の方々に対する給食(炊き出し)の支援をしました。併せて、見学に来られた方に対して給食作成を行う炊事場の案内や装備品の説明等を行い、自衛隊の活動の一端を紹介しました。
A2.使用する食材の調達をニーズに応じて行政の方々と逆算して行う調整が最も大変だと感じました。天候によって輸送船が欠航する状況が生起する中、給食支援が必要な時期に必要な量を確実に提供するため、先行的な情報収集及びニーズ把握が不可欠であり行政の方々との綿密な打ち合わせが重要であるということを痛感しました。
A3.1点目は「被災された方々に寄り添った支援の実施」です。ただ給食を作成し、事務的に渡したり、支援する側と支援される側で隔てるのではなく、同じ日本人としてできうる最大限の支援を行うとともに、配布の支援を通じて被災された島民の方々の心情に寄り添い、1日でも早い復興の一助となれるよう班員を含め徹底しました。2点目は「衛生管理の徹底」です。緊急時とはいえ、食中毒等の発生は絶対に起こしてはならないという強い意志の下、結節時における手洗いうがいの励行、ヘアーキャップの装着、食品の温度管理等を徹底し、安全な給食支援を実施しました。
A4.10月17日に実施した大賀郷園地における配布支援において、島民の男の子から感謝の気持ちを込めた絵を頂きました。我々の活動に対する理解と、必要とされているという実感が沸き、じ後の活力となりました。
A5.本派遣任務の1週間前、令和7年度八丈島防災訓練における炊き出しのため、八丈島を訪れました。風光明媚な島の風景、島の名産である「ネリ」「明日葉」「焼酎」や「島寿司」、そして温かい人柄に触れる機会を頂き、短い時間でしたが魅力と活力にあふれる八丈島がとても好きになりました。その矢先の災害派遣であり、小職にとっても初めての任務ではありましたが島民の方々の復興の一助となれれば幸いです。必ずまた八丈島に、次はプライベートで行きます。この度の台風被害により被災された方々におかれましては1日も早い復興と平穏な生活に戻れることをお祈り致します。