くらし 第44回小笠原親善訪問 訪問団長住民課長小野高志
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- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都八丈町
- 広報紙名 : 広報はちじょう 2025年8月号
昭和56年に始まり、今年で44回目となる今年の小笠原親善訪問は、6月19日から24日までの6日間、137名の参加者と行ってきました。
往路は好天と穏やかな海況に恵まれ、おがさわら丸(11,035トン)は滑るように海上を進み、快適な船旅を楽しむことができました。
例年同様、翌朝の船上では「青龍丸戦没追悼式」を行いました。第二次世界大戦中小笠原方面に動員され、潜水艦の攻撃を受けた輸送船「青龍丸」に乗船し、犠牲となった八丈島出身者57名のご冥福をお祈りしました。
父島二見港の入港時は晴天に恵まれ、小笠原村役場職員の方をはじめ多くの皆さんにお出迎えいただきました。その日の夜は、二見港船客待合所において歓迎交流会を開いていただき、会場には訪問団の皆さんや住民の皆さんも大勢参加され、小笠原の郷土芸能である南洋踊りや郷土料理と小笠原の魅力を堪能しました。町からも八丈太鼓を披露し、島民同士の交流が一層深まりました。
今年は日程が都議会議員選挙の投票日と重なり、返還祭の日程が翌週に変更されたため、例年のようなお祭りムードとは違う普段の小笠原を感じられ、夜には市街地に隣接する砂浜に上がってきたアオウミガメの産卵の様子を、満天の星空の下で観察できる幸運にも恵まれました。
3日目は母島に渡り、伝統のアウトリガーカヌー(手漕ぎ)に乗せていただき、地元の方々と息を合わせてパドルを漕ぎ湾内を一周半、素敵な交流を心地よい疲労感とともに楽しむことができました。
帰路のおがさわら丸は、急に小笠原近海で発生した台風に追い立てられるような航海でしたが、予定よりも早い時刻に八丈島底土港へ入港となり、無事に親善訪問を終えることができました。
今回の親善訪問に伴い、各種施設や取り組みを視察した中で多くの新たな発見があり、小笠原村の様々な取り組みを、町の振興の参考としたいと思います。
今後も、小笠原村との友好都市交流事業を継続し、相互の親善、交流を図って行きますので、来年の親善訪問も多くの皆さんのご参加をお願いします。
終わりに、滞在期間中にお世話になりました、渋谷正昭小笠原村長をはじめ、小笠原の皆さんに感謝申し上げます。
また来年もお会いしましょう。