くらし 令和7年度自治振興委員の集い(1)

9月25日に行われた「自治振興委員の集い」での意見交換の内容は次のとおりです。

■三根地域
▼要望1/町道の整備(3箇所)について
(1)矢崎地区から和泉親水公園に向かう町道において、道幅が狭く通行に危険な箇所がある。周辺には田んぼやホタル水路もあり、子どもたちをはじめ多くの方が訪れる場所であるため、整備を要望する。
(2)富士グラウンドバックネット裏から南側町道への飛び出しが多く見られるので、停止線の設置をお願いしたい。
(3)森秀前の町道について、一部が段差のようになっており走行時に違和感を覚える。あのような設計となった理由と改修する予定があれば教えてほしい。

▽回答
(1)について、道路の拡幅整備では、まず、事業化に向けて沿線の地権者の皆さんとの交渉が必要となります。その後、町の土木委員会にて事業の優先度などを協議し、それぞれの了承を得られた上で事業を進めていくこととなります。
事業化が決定した後は、現況測量、詳細設計、用地買収といった手順を踏み、用地取得後に拡幅工事に着手します。一連の手続きには相当の期間が必要となり、実際に整備が完了するまでには、概ね3年程度を要する見込みです。
現在、町では継続して整備を進めている路線が複数あります。皆さんからのご要望に早急にお応えしたいと考えていますが、町の全体計画との調整も必要となりますことを、ご理解ください。

(2)について、道路標示のうち、「止まれ」の標識とそれに伴う停止線は、交通規制を伴うものであり、道路交通法に基づき公安委員会(警察)が設置するものと定められています。そのため、町から所轄の八丈島警察署に対し、三根地域振興委員からの要望を伝え、停止線設置に関する要望書を提出し、現地確認をしていただきました。
警察により2週間程度、登下校時の時間帯を調査した結果、通行する児童が見受けられず、車両の交通量も多くなく、緊急性は高くないと判断されました。
なお、この回答以降も地域住民からの要望があれば、再度検討を行うとのことで、町としては、引き続き八丈島警察署と連携を図り、地域の交通安全確保に努めていきます。

(3)について、ご指摘の箇所は、約10年前に東京都が実施した都道の道路改良事業の際に、接続する町道部分として併せて整備された区間です。
この区間は、都道から町道へ下る短い坂道となっています。ご指摘の段差のような形状は、この坂道の勾配をできるだけ緩やかにしつつ、森秀の駐車場や建物への車両の出入りをスムーズにするための「擦り付け」と呼ばれる調整を行った結果生じたものです。もし、この勾配をさらに緩やかにした場合、森秀の敷地との間に大きな段差が生じ、店舗の利用に著しい支障をきたすことになります。
このような経緯と構造上の理由から、現在のところ町としてこの箇所を改修する予定はございません。

▼要望2/愛玩動物の管理について
犬や猫などペットの糞など、他人の家の庭や周辺道路などへの生活環境被害が多く見られる地区がある。「近隣トラブル」を避けるため、飼い主へ適正な飼育について促してもらえないか。

▽回答
町や都では、広報や立て看板によるマナー向上の注意喚起を実施しています。国の方でも動物愛護管理法、動物の愛護及び管理に関する法律のなかで動物の適正な取り扱いがあります。
基本的には、犬や猫を飼っている方のモラル・マナーの向上により、糞被害などがなくなるというのが最善と考えますが、なかなか改善されないというのが現状です。
町では、野良猫対策事業として、令和6年度実績でオス猫70頭、メス猫86頭の避妊去勢手術を実施してきました(交付金実績1,996,250円)。この状況を鑑み、町でも猫条例制定に向け、パブリックコメントを実施しました。また、動物愛護週間が9月20日より26日までと広報にて周知し、犬や猫の飼い方や糞の処理なども掲載し啓発活動を行っています。