くらし 令和7年度自治振興委員の集い(2)

▼要望3/伐採木の処理について
八形山の処分場は持ち込みに制限があり、一般家庭では細かく切り分けてゴミ袋に入れて捨てるにも大変な手間を要する。そのため、伐採した木々などをとりあえず家の周りに置いているが、腐って害虫発生の原因となっている状況である。今後新たに処分可能な場所を整備する計画もあるようだが、地区に限らず島民の方々が抱えている問題だと思うので、早期の計画実施を望む。

▽回答
昨年2月の中之郷埋立処分場の火災発生以降の伐採木などの処分方法については、ご不便・ご苦労をおかけしていることをお詫びします。
中之郷の処分場には、火災前までは毎年約3,000トンの伐採木などが搬入されていましたが、現在は受け入れることができなくなり、また、同様の施設を新たに設置することも法律上の制約によりできないため、皆さんに次の5通りの処分方法をお願いしています。
(1)自宅敷地あるいは所有地内での自己処理
(2)燃やせるごみとして集積所に出す
(3)クリーンセンターに直接持ち込む
(4)八形山リサイクルヤードに持ち込む(無料)
(5)南原処理場に粗大ごみとして持ち込む(有料)
伐採した草や樹木などの処分における利便性の確保は、町内の産業発展や生活環境の維持、住民の負担軽減などに大変密接に関連する部分であり、島の重要な生活インフラの一つであると認識しています。具体的に今ある計画としては、昨年3月まで稼働していた旧クリーンセンターの跡地を活用したリサイクルセンターの建設計画があり、その取扱品目の一つとして伐採木などをリサイクル処理し、土壌改良剤などとしての再資源化を含めて検討を進めています。
この計画は、土壌汚染調査や基本設計を実施しているところであり、建設工事を経て、施設の稼働が令和10年度以降になる予定です。しかし、施設の規模的に中之郷処分場で受け入れていた大量の伐採木などを全て処理できるような大規模施設とすることは困難であり、できる限りご自身の所有地内での自己処理などに取り組んでいただけるようお願いします。
また、施設稼働までの間、現在は日曜日だけ伐採木の受け入れをしている「八形山リサイクルヤード」の利用拡大ができないか検討を進めているほか、小笠原村が実施している伐採木の自然分解を促して土壌に返す取り組みを八丈でも導入できないか、あわせて検討を進めており、なるべく早く実施したいと考えています。今後運用の変更ができる段階になりましたら、速やかに広報はちじょうなどでお知らせします。

■大賀郷地域
▼要望1/カーブミラー設置(2箇所)について
(1)日本基督教団八丈島教会と町立大賀郷小学校体育館を結ぶ町道と、大賀郷駐在所と八丈島郵便局を結ぶ都道の十字路について、教会側から車などで通行する場合、大賀郷駐在所側から走行してくる車が認識できない現状となっている。また、大賀郷駐在側から車などで走行する場合、見通しが悪いため、教会側に車や人がいることが認識できない。観光客や児童などの通行もあるので、当該十字路の大賀郷小学校体育館側へのカーブミラー設置を要望する。
(2)八丈島簡易裁判所と八丈島郵便局を結ぶ町道と、大賀郷駐在所と八丈島郵便局を結ぶ都道のT字路について、簡易裁判所側から車などで通行する場合、大賀郷駐在所側から走行してくる車が認識できない現状となっている。また、大賀郷駐在側から車などで走行する場合、簡易裁判所側から走行してくる車などが認識しづらい現状となっている。観光客や児童などの通行もあるので、当該T字路へのカーブミラー設置を要望する。

▽回答
(1)について、現在八丈島郵便局側に一面鏡のカーブミラーが設置されています。カーブミラーの設置には、安全性の観点から所轄の警察署と協議を行うこととなっています。このため、八丈島警察に確認していただいた結果、現状のミラー支柱の腐食も確認されたことから、安全性をさらに向上させるため、ご要望の趣旨を踏まえ、大賀郷駐在所側も確認できる二面鏡のカーブミラーとして改修(更新)することとしました。
(2)についても、八丈島警察に現地確認を行っていただきました。その結果、「当該箇所では、停止線で一時停止し、横断歩道の下端から上端までを徐行した後、上端で再度一時停止した際、目視で交通状況を確認したほうが確実な安全確認ができる。ご提案の位置にカーブミラーを設置しても、運転席からミラー全体を安全に確認することが難しい。また、仮に視認可能な別の場所に設置した場合でも、かえってミラーを過信することによる新たな事故を誘発する危険性があるため、設置は避けるべきである。」との判断になりました。
町としても、皆さんの安全確保を最優先に考え、警察署と同様の見解に至りました。以上の安全上の理由から、当該T字路へのカーブミラー設置は見送ることとしました。

問い合わせ:総務課庶務係
【電話】2-1121