- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県横浜市
- 広報紙名 : 広報よこはま 令和7年1月号
海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。
この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。
今回は1月29日の春節にちなみ、横浜ユーラシア文化館(中区)からです。
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さらに詳しい話はこちら(※本紙参照)
■横浜中華街の風物
横浜ユーラシア文化館副館長 伊藤 泉美
横浜はお正月が二度やってくる華やいだ街です。新暦の正月と旧暦の正月「春節」です。古くは、1913(大正2)年の横浜のガイドブックに横浜の年中行事の一つとして「中華民国正月」が紹介されています。現在は「横浜春節祭」として、中華街にとどまらず、横浜を挙げて行われる早春の一大イベントとなっています。夏には旧暦6月24日に行われる関帝誕があります。関帝誕は横浜関帝廟の主神・関羽の誕生日を祝う祭事です。横浜関帝廟の歴史も古く、幕末の開港間もない頃に小さな祠が創られたのが始まりです。以来、関東大震災、横浜大空襲、そして1986(昭和61)年元旦の火事を乗り越え、現在は第4代関帝廟が街と人びとを守っています。
中華街から歩いて数分の距離にあり、「横浜で世界とつながる」をコンセプトとした博物館が横浜ユーラシア文化館です。ユーラシア地域のさまざまな民族の歴史や文物を紹介するとともに、国際都市横浜ならではの、この街に息づく多様な文化を紹介しています。常設展示室では横浜華僑の婚礼衣装や、中華街の東西南北の牌楼(ぱいろう)(門)に関係する漢王朝の時代の瓦当拓本(がとうたくほん)※も展示しています。横浜中華街にお越しの際は、横浜ユーラシア文化館まで足を伸ばしてみませんか?
※軒先部分の屋根瓦に墨をあて、刻まれた模様を紙に写し取ったもの
◇横浜ユーラシア文化館(有料)
交通:みなとみらい線「日本大通り」駅下車、すぐ。JR・市営地下鉄「関内」駅下車、徒歩10分。
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、12月28日~1月3日ほか
問合せ:横浜ユーラシア文化館
【電話】045-663-2424【FAX】045-663-2453