- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県川崎市
- 広報紙名 : かわさき市政だより 2025(令和7)年5月1日号
市は、子どもたちの声を市政に反映させる仕組みづくりを進めています。市をより良くするために子どもたちが中心となって話し合う「川崎市子ども会議『カワサキ U18』」や、子どもたちが川崎のまちに対して思うことなどを投稿できる「子ども・若者の“声”募集箱」などのさまざまな取り組みの中から、今回は「みんなの校庭プロジェクト」について紹介します。
1コマ目 知っていますか?子どもたちを取り巻く現状
公園は、未就学児から高齢者まで幅広い世代の人が利用する場所です。誰もが安心して利用できるようにルールを整備する中で、子どもたちからは「自由に思い切り遊ぶことができない」という声が多数届いています。
2コマ目 今の時代、公園以外にも子どもたちが自由に遊べる場所が必要なんです!
3コマ目 そこで
4コマ目 「みんなの校庭プロジェクト」始動
市は、子どもたちが放課後の時間を楽しく過ごせる居場所の一つとして、授業終了後の校庭を開放することにしました。
子どもが自由に使える場となるように、大人の管理下とはせず、子どもたち自身がルールを考え、運用していくことがこのプロジェクトの肝になっています。
5コマ目 市内のとある小学校
キーンコーンカーンコーン
「ねえ聞いた?来年から、放課後校庭で遊べるようになるんだって」
「楽しみだよな~!みんなが楽しく遊べるように、しっかり考えてルールを作ろうぜ」
「早速始めよう!」
6コマ目
1:みんなの意見を集める
下級生や周りの大人にインタビューしたり…
7コマ目 シールでアンケートを取ったり…
ペタッ
8コマ目
2:意見を元に話し合い
ワイワイ
「ボールが学校にあるといいよね」
「気をつけなくちゃいけないことはあるかな?」
「学校終わりにそのまま遊ぶ日は、事前に家の人に言った方がいいよね」
「ランドセルは置く場所を決めてきれいに並べよう」
「暗くなると危ないし、遊ぶのは午後4時までにしよう」
9コマ目
3:ルールを決定!
遊ぶ時間は午後4時まで
ランドセルは必ず学年ごとに決めた場所に置いてから遊ぶ
ボール遊びをするエリアとそれ以外のエリアを分ける
使ったボールなどはきれいに片付ける
など学校によりさまざま
4:全校にルールをお知らせ
「みんなでルールを知って、覚えて、守っていきましょう」
ビシッ
10コマ目 ついに校庭開放開始!
11コマ目 ランドセルはきちんと決められた場所に並べる
12コマ目 午後4時になったら、みんなで声を掛け合って片付け
ササッ
13コマ目 自分たちで決めたルールだからこそ、しっかり守って、みんなで楽しく遊んでいます!
■子どもたちに聞きました
◇大谷戸小学校5年生
・もしものときも、まずは自分たちで
普通の公園だと何もないから、けがをしたら家に帰らなくちゃいけないけれど、校庭にみんなで使える救急箱があったら便利だと思って、設置してもらいました。
この前転んだときは、友達が消毒液とばんそうこうで手当てしてくれました。
◇大谷戸小学校5年生
・思いっきり自由に遊べる!
ボール遊びをしちゃダメな場所が多いけど、校庭は広いから、思いっきりボールが蹴れます! 家が遠くて一回帰ってからじゃ集まれなかった友達とも、校庭でなら一緒に遊べて楽しいです!
◇向小学校5年生
・ここからまた、再スタート
自分たちでルールを一から考えたので、実現するのはうれしいけれど、本当にうまくやっていけるか不安でもあります。一回ルールは決定したけれど、ここがゴールじゃなくて、改善するところがないかとか、これからも考えていきたいです。
取材・撮影協力:市立向小学校、大谷戸小学校
問い合わせ:教育委員会地域教育推進課
【電話】044-200-3309【FAX】044-200-3950