子育て 子どもの笑顔があふれるまちに

川崎市長 福田紀彦
子どもたちの声や発想には、大人にとっても大きな気づきがあり、より良いまちづくりへの可能性は無限大です。昔のように子どもたちにより自由に校庭を使って遊んでもらいたいと始めた「みんなの校庭プロジェクト」ですが、実は、私と子どもたちとの議論の中で、「大人は、けがしないように遊具を撤去していくけど、けがで学ぶこともあるし、本当に子どもの気持ちがわかっているのかな」という声がありました。確かに、大人がよかれと思って、ボール遊びや遊具を制限していった結果、何もできない場所になってしまったら、それは子どもたちだけでなく、大人にとっても寂しいことだと思います。だからこそ、この取り組みでは大人が一律にルールを決めるのではなく、当事者である子どもたちが関わることを大切にしています。実際に、子どもたちがルール作りに取り組む姿は、全てを解決できなかったとしても、それぞれの思いを共有して、一人一人ができることを少しずつ重なり合わせることで、より良い形につなげていると改めて感じました。
これからも子どもたちの声も大切な市民の意見として市政に反映させる仕組みを生かして、より良い川崎の実現に向けて、子どもと大人が一緒になって取り組むことにチャレンジし続けてまいります。皆さまのご協力をお願いいたします。