くらし 令和6年度川崎市一般会計決算見込みの概要

■物価高騰に対応するとともに、市制100周年の取り組みを実施
6年度決算見込みの概要を報告します。詳細は市ホームページで。

市税収入は3年連続で過去最高となり、翌年度に繰り越す財源を除いた実質収支は64億6,400万円の黒字となりました。黒字額には、国庫支出金の受け入れ分などのうち、7年度以降に精算が見込まれるものも含まれます。

一般会計決算の状況
歳入総額:8,713億2,700万円
形式収支:91億7,300万円(翌年度繰越財源:27億900万円、実質収支:64億6,400万円)
歳出総額:8,621億5,400万円

◆歳入の特徴
市税は、企業収益の増加による法人市民税の増、土地の評価替えに伴う課税標準額の増加による固定資産税の増などにより、3年連続で過去最高を更新しました。一方で、ふるさと納税の影響による減収も過去最大の138億円となりました。

◆重点的な取り組み
◇次の100年に向けた取り組み
市制100周年記念事業の実施や「全国都市緑化かわさきフェア」を開催しました。

◇子育てを社会全体で支える取り組み
保育受け入れ枠の確保や保育士の処遇改善、新小倉小学校の整備を行いました。

◇物価高騰の影響を受けた市民・事業者への支援
燃料費や光熱費の負担を軽減する給付金の交付などに取り組みました。

◆財源対策
予算では、減債基金から157億円の新規借り入れを予定していましたが、決算では、予算に対して市税や交付金が増収となったほか、庁舎・学校などの光熱費や、保育所の利用児童数、新型コロナワクチンの接種件数が見込みを下回ったことに伴う歳出の減などにより、最終的には新規の借り入れは行わず、前年度に引き続き10億円返済しました。

◇市民1人あたりの決算額(一般会計)
歳出総額:554,800円
保健・医療・福祉の充実に…27.5%
学校教育と生涯学習に…17.4%
子育ての支援に…17.3%
道路・公園緑地・河川・下水道の整備と安全なまちづくりに…9.5%
行政運営に…4.7%
環境・リサイクルに…3.6%
地域経済の発展に…3.1%
計画的なまちづくりに…3.0%
区政の振興に…2.3%
港湾の整備に…2.1%
共生と参加のまちづくりに…1.4%
交通・水道の経営安定に…0.2%
その他…7.9%
令和7年4月1日現在の推計人口(1,553,920人)により算出

◇健全化指標の状況
国が定めた財政の健全化を判断する基準(早期健全化基準)は、全てクリアしています。

指標:実質赤字比率
本市の状況:赤字ではない
早期健全化基準:11.25%
内容:一般会計などの実質的な赤字を示すもの

指標:連結実質赤字比率
本市の状況:赤字ではない
早期健全化基準:16.25%
内容:全会計の赤字や黒字を合算し、全体の赤字の程度を示すもの

指標:実質公債費比率
本市の状況:8.5%程度
早期健全化基準:25.0%
内容:長期の借入金やこれに準じた経費の額の大きさを指標化し、実質的な元利償還費の水準を示すもの

指標:将来負担比率
本市の状況:111%程度
早期健全化基準:400.0%
内容:一般会計等借入金や将来支払っていく可能性のある負担などの現時点での額の程度を指標化し、将来的に財政を圧迫する可能性が高いかどうかを示すもの

問い合わせ:財政局財政課
【電話】044-200-2179【FAX】044-200-3904