くらし 【特集】地域包括ケアシステム(2)

■かるたで知る! "支え合う”ってなんだろう?
市では、誰もが安心して暮らし続けたいと思えるまちを目指して、今住んでいる地域で医療・介護・予防・住まい・生活支援などを切れ目なく受けられる仕組みづくりに取り組み、この仕組みを地域包括ケアシステム(地ケア)と呼んでいます。今回は、地域でさまざまな人や企業・団体が行っている活動や取り組みを、かるたを使って一部紹介します。

〔も:もの忘れ、 認知症 ためらわずに 周囲に相談〕

◆地域には、相談できる場所がたくさんある
認知症とともに生きられる、希望を持ち自分らしく安心して暮らせるようなまちをつくるために活動している人たちがいます。

◇家族や支援者も、気軽に集まりリフレッシュ「認知症カフェ」
認知症カフェは、認知症の関係者(本人・家族・専門家・地域の人など)が集まり、一緒に過ごしたり相談ができたりする場です。カフェによってさまざまなイベントを行っていて、中原区役所の芝生広場では、ラジオ体操を実施しています(市民活動団体ポーラスター主催、毎週火・金曜(7~9月休み))。

・ポーラスター代表 宇賀神さん
“困った時に相談できる場所に。ラジオ体操はつながるきっかけの一つ。”
認知症かどうかにかかわらず誰でも受け入れ、「困った時に相談できる場所」であり、「認知症の人の家族も息抜きできる場所」にしたいと思っています。ラジオ体操をきっかけに、参加者同士での情報交換やおしゃべりの場にもなっていて、皆さんのつながる力を実感しています。もし困っていることがあれば一人で抱え込まず、まずは気軽にのぞいてみてください。

◇イベントに参加しませんか?~「『自分らしく暮らせるまち』認知症の日inかわさき」
認知症になっても自分らしく暮らせるまちについて知り、考えるイベントです。認知症に関する映画の上映会(当日先着100人、午前11時半受け付け、午後0時15分上映開始)や、認知症の人による自家焙煎珈琲(ばいせんコーヒー)の提供などもあります。
9月20日土曜正午~午後4時
中原市民館で

問い合わせ:健康福祉局地域包括ケア推進室
【電話】044-200-0207【FAX】044-200-3926

◇「アタマとカラダの健康チャレンジ」脳体力テストを受けて早期発見で安心
認知症の前段階である「軽度認知障害(MCI)」を早期発見し対処や治療を行うことで、認知症への進行を防ぐことができます。市では、MCIについて学び脳体力テストや予防体操ができる、認知症予防のイベントを実施しています。詳細は市ホームページで。

〔子:子育て一段落 この経験、誰かの役に 立つのかな〕

◆「子育てしやすいまち」には地域の力が欠かせない
子どもたちが健やかに成長し、誰もが安心して子育てできる環境になるよう、経験や知識を使って活躍している人もいます。

◇子育て経験を誰かのために生かせる「ふれあい子育てサポート事業」
育児の援助をしたい人が、研修を受けて子育てヘルパーとして登録すると、育児の援助を受けたい利用会員とマッチングされる制度です。マッチング後は、会員同士で顔合わせや子どもの送迎・預かりなど援助内容を決めて活動を開始します。

・子育てヘルパー会員 鈴木さん
“小さな友達ができたみたい。子どもたちのかわいさに触れる瞬間がうれしい。”
働き方を見直したことをきっかけに、子どもに関われるヘルパーになりました。親御さんたちは日々の生活で時間の面で制約があり苦労していると思うので、少しでも力になれたらと思っています。
支援したことのあるお子さんが道端で声をかけてくれると、小さいお友達ができたようでうれしいです。

◇親子や親同士の交流の場「地域子育て支援センター」
市内54カ所の身近な場所にあり、乳幼児と保護者、妊婦とそのパートナーが利用できます。子育て中のママ・パパ同士の交流のほか、子育ての不安や悩みを子育てサポートの専任スタッフにも気軽に相談できます。
ボランティアとして子育てをサポートしたいと思ったら近くのセンターへお問い合わせください。詳細は市ホームページで。

問い合わせ:こども未来局保育・子育て推進部
【電話】044-200-3414【FAX】044-200-1517