- 発行日 :
 - 自治体名 : 神奈川県川崎市
 - 広報紙名 : かわさき市政だより 2025(令和7)年10月1日号
 
川崎は、さまざまな分野で光り輝く人やモノ、コトがあふれるまち。このコーナーでは、そんな川崎の魅力的な「いろいろ」を連載で紹介していきます。
■第7回 プラネタリウムクリエイター 大平貴之さん
かわさき宙(そら)と緑の科学館(青少年科学館)のプラネタリウムを見に行ったことはありますか?世界最高水準の投影機「MEGASTAR-3FUSION」が描き出す満天の星を見上げると、まるで本物の夜空を眺めているかのようで、その美しさに心を奪われます。それもそのはず、MEGASTAR-3FUSIONは業界の第一人者である大平貴之さんがリアルさを追求し製作した特注品。肉眼では見えない星までも忠実に再現することで、本物の星空が持つ奥行きと広がりを表現しています。
大平さんは川崎市出身。青少年科学館で初めてプラネタリウムに出会いました。「何でも自分の手でやってみたい」と科学実験や工作にのめり込んでいた大平少年。まだ小学生だった彼が最初に完成させたのは、夜光塗料を塗った紙を壁に貼り付け星に見立てる、かわいらしい作品でした。製作への熱は冷めやらず、周囲の協力も得ながら絶えず打ち込み、大学3年時に個人では不可能といわれたレンズ投影式プラネタリウムの開発に成功。その後も技を磨き、投影星数でギネス世界記録に認定された投影機などを次々と生み出しました。あの少年の日から数十年がたった今でも、大平さんの挑戦は続いています。
「よく、なぜ諦めることなく今まで続けてこられたのかと聞かれますが、その時々に目の前のできることをやって、一段一段階段を上ってきただけなんです。僕は幸い、子どもの頃にいろいろやらせてもらえて、プラネタリウムに出会えた。これからも、ルールでガチガチに縛りすぎず、信頼と寛容さを持って子どもたちを見守れる社会であってほしいと思っています。」
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