子育て 〔地域が支えるこどもの居場所〕放課後子ども教室、全校設置へ(2)

■〔支える“人”活躍中〕こどもたちの成長を一緒に見守りませんか
放課後子ども教室は、地域の皆さんの活躍に支えられ、全ての児童の安心がつくられています。
お住まいの地域やお近くの小学校で、見守り活動に参加しませんか。
ご興味のある方は、子育て支援課または市HPへ。
※本紙の二次元コードを読み取りご確認ください。

◇地域のさらなる活性化へ
麻生 眞(あそう まこと)さん(神金町内会長)

放課後子ども教室だけでなく、登校時の見守りにも姿を見せていることから、こどもたちは「会長!」「麻生さん!」と気さくに声を掛けてくれます。「今日(放課後子ども教室に)来る?会長が来るなら行く!」とうれしい言葉をもらうことも。
いつも宿題を見守ったり、将棋の相手をしたり、児童と一緒に楽しい時間を過ごしています。自分にできることを生かしながら、児童や他のスタッフ、地域とつながり続けられることが、大きな魅力。新たな人材が活躍し、放課後子ども教室を含めた「地域」が、活性化していく未来を期待しています。

◇「もう一人のおばあちゃん」に
土井 啓子(どい けいこ)さん

「1時間だけならできるかも」そう考えて、活動を始めてから、もうすぐ1年。
現在は特技を生かし、1週間に1度のペースで、毛糸を使った工作や簡単な手編みなどを児童に教えています。児童の独創性には驚かされることが多く、刺激や学びを得ています。
児童からは「啓子先生」と呼ばれることが多いですが、「先生」というよりも「もう一人のおばあちゃん」。交流を通じて、児童の成長を見守れることが一番の喜び。「自分にもできるかも」そう感じた人は、ぜひこの場所で自分らしく活躍してもらいたいです。

■〔子育てにもっと安心を〕保護者もうれしい、こどもの居場所
全ての児童を対象とした放課後子ども教室に加え、放課後児童クラブ(学童)や保育園・こども園など、こどもが安心・安全に過ごせる場所やサポートが充実。こどもにも保護者にもうれしい、ぴったりな居場所がきっと見つかります。

◆「入りやすい」保育施設の実現へ
2024年に横須賀市の待機児童数は過去最少の6人を記録。待機児童ゼロを目指し、2025年4月には、保育定員を160人拡充しました。2026年には、認定こども園へ移行する幼稚園へ建替工事費の一部を助成することで、定員のさらなる拡充を予定しています。

▽〔Point〕保育定員を160人増
昨年度の保育定員は、4,897人。本年度は、幼保連携型認定こども園の設置、小規模保育事業・事業所内保育事業の新規実施により、160人増の5,057人に。

◆こども園を南・西・北エリアに新たに整備
保育園と幼稚園双方の機能を持ち、教育と保育を一体的に行うこども園は、時代のニーズに即した教育・保育施設。公立保育園を統廃合し、2026年以降、南・西・北エリアに1カ所ずつこども園の整備を予定しています。また、2031年までに全ての公立保育園のリニューアルが完了予定。

▽〔Point〕久里浜に(仮称)南こども園オープン
久里浜公園内プール敷地の一部を転用し、園舎を新築
後、現森崎保育園とハイランド保育園を再配置・建替え
し、2026年に開園予定。

◆公設学童の利用料引き下げで負担軽減へ
公設の放課後児童クラブの月額利用料金を3,000円引き下げ、13,000円から10,000円に。保護者の負担を軽減します。仕事と子育てを両立する保護者は多く、クラブの利用者数は年々増加中。利用を希望する人が入所できるよう、新たに4つ、民設の放課後児童クラブを開設しました。今後もニーズに合わせて拡充を予定。体制のさらなる強化へつなげます。

◆誰もが保育施設を利用できる制度スタート
保護者の就労状況を問わず、幼稚園や認定こども園などを利用できる「こども誰でも通園制度」を10月から開始予定。生後6カ月から満3歳未満の未就園児を対象とし、月10時間以内の利用が可能です。育児負担の軽減や孤立感の解消を目的としています。

◆学校もこどもの居場所
▽トイレの洋式化推進でより快適に
熱中症対策の強化でさらに安全に

こどもたちが1日の大部分を過ごす学校。児童・生徒がより快適に過ごせるよう、学校環境を整備します。市立小・中学校で利用頻度の高いトイレの洋式化を推進するほか、夏の暑さの中でも安全に部活動などに取り組めるよう、市立中学校と市立高等学校に暑さ指数の自動計測システムを導入予定。

問合せ:子育て支援課
【電話】822-8061