- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県横須賀市
- 広報紙名 : 広報よこすか 令和7年5月号
■新たな文化が生まれる場所へ
◇三笠公園が2027年3月末にリニューアルオープン
記念艦三笠を含め、横須賀市を代表する公園「三笠公園」が、新たな魅力を創造・発信する拠点に生まれ変わります。長年、市内外の人々から愛され、音楽・アート・スポーツなどのイベントや観光行事の舞台としての役割を担ってきた同公園。年間100回以上のイベントを実施するなどして、年間来場者数は60万人増の250万人を目指します。
◇東京湾を望む大屋根が新たなシンボルに
三笠公園の特徴である、開放的なロケーションを最大限に生かした設計を予定。多種多様なイベントで活躍する大屋根、圧倒的な空と海を感じられる芝生広場、東京湾や猿島を望めるカフェ、こどもに大人気の遊具「ふわふわドーム」などを新設します。
世代を問わず、誰もが楽しめる公園へとリニューアルする新しい三笠公園をお楽しみに。
問合せ:公園管理課
【電話】822-9850
■芦名堰(ぜき)の緑を未来へつなぐ
◇環境大臣認定、おおくす芦名堰の森
大楠芦名口から大楠山へ入る登山道の入口には、緑豊かな里山の景観とため池が。「堰(せき)」としてかつて農業用に活用されていたこの場所は、田んぼが減少した今、動植物のすみかとして新たな役割を担っています。このたび、地域に残る自然遺産の1つが「生物多様性の保全が図られている区域」として、環境省の「自然共生サイト」に認定されました。
▽アクセス
横須賀中央駅から佐島マリーナ入口行バス、またはJR逗子駅・京急逗子・葉山駅から長井・横須賀市民病院・佐島マリーナ入口行バスに乗り、大楠芦名口で下車。徒歩約15分。
・自然共生サイト(環境省HP) ※本紙の二次元コードを読み取りご確認ください。
◇三者連携で芦名堰の魅力向上へ
「おおくす芦名堰の森」の保全・活用について、公益財団法人ニッセイ緑の財団・公益財団法人日本自然保護協会と三者連携協定を締結。生態系の維持を目的とした外来種の定期駆除のほか、地域の皆さんやこどもたちに向けた自然観察会、環境学習なども実施予定です。
かけがえのない横須賀の自然を守り、未来へつないでいきます。
問合せ:自然環境・河川課
【電話】822-9749
■田浦小児童と地域の絆をカタチに
◇地域の皆さんからサプライズ
4月に長浦小学校と統合した田浦小学校。統合直前の3月、田浦泉町のHIRAKU(アーティスト村)の陶芸家・薬王寺 太一(やくおうじ たいち)さんをはじめとする、地域の皆さんが全校児童と教職員120人に記念品を贈呈しました。
田浦小では、5年生の総合学習の時間を中心に、薬王寺さんのサポートのもとで陶器作りを実施。焼き物の歴史や文化、土づくりなどを学んできました。
「一緒に過ごした時間はかけがえのないもの。それを形に残したい」という思いで、薬王寺さんらは、昨年10月から準備を開始。模様の現れ方が1つとして同じものはない、緋襷(ひだすき:藁を巻き、灰がかからないよう囲いをして焼く)の小皿を穴窯でたき上げました。
◇みんなの思い出深い1日に
贈呈式には、5・6年生と教職員らが参加し、田浦小の歴史や薬王寺さんらと積み上げた時間に思いをはせました。「このお皿を使いながら、お母さんと田浦小の思い出を共有したい」と笑顔で話してくれたのは、田浦小出身の親を持つ児童。世代を超えた地域の絆がカタチとなった、田浦地域の忘れられない1日となりました。
▽HIRAKU(アーティスト村)の穴窯がつないだ絆
HIRAKUは旧市営住宅を活用し、2018年から地域交流に意欲的な芸術家とともに、まちづくりに取り組んでいます。
HIRAKUにある田浦和泉窯は、地域とのつながりの象徴。田浦小の児童などが、数多くの陶器の制作に励んできました。
問合せ:まちなみ景観課
【電話】822-9855