くらし 市長の独り言

■郷土の誇り
毎年4月8日に開催される三浦按針祭観桜会が、今年は久しぶりの晴天に恵まれ、満開の桜のもと、大いに盛り上がった。
昨今この観桜会は、なかなか好天の中で満開の桜を皆さんにお見せすることができず、申し訳ない気持ちだった。今年は、按針の故郷、英国メッドウェイ市から、スーザン・ヘイドッグ元市長の7年ぶりの出席に、按針さんもご機嫌だったに違いない。
最近、按針が描かれたドラマ「SHOGUN」が、世界で大きな反響を呼んでいる。三浦按針は、家康の外交顧問として活躍し、青い目の侍として、横須賀の歴史にも日本の歴史にも、確かな足跡を残している。
実は、市長就任以来、大河ドラマに三浦按針を取り上げてもらおうと、按針と所縁のある平戸、臼杵、伊東の3市の市長と共に、いただいた署名を持って、何度もNHKに足を運んだ。日本中から売り込みがあるということで、良い返事は貰えずあきらめていたが、な、なんと再来年の大河ドラマに、小栗上野介公が取り上げられるとのニュース。小栗公が建設を進めた横須賀製鉄所は、その後の横須賀の産業の基盤となり、また小栗公自身は、日本近代化の父とも言われているが、まさかの事態に驚きを超え、非常に感激した。
大河ドラマになる、ならないに関わらず二人の偉業は変わらない。ただ、地域の方々と長く2人の功績を顕彰してきた身としては、それでも多くの人々に、2人の事を知ってもらえることはとても嬉しい。SHOGUNの按針と、大河の小栗公。やはり流れはヨコスカだな。

横須賀市長
上地 克明