- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県鎌倉市
- 広報紙名 : 広報かまくら 2025年8月1日号
本格的な台風シーズンを前に、最新のハザードマップや避難所・避難経路を確認するなど、浸水害や土砂災害に備えて、防災対策をアップデートしておきましょう。
■1 事前の備え
状況把握で減災を
まず、自宅がどのような場所にあるか、避難所・避難経路などを確認し、いざというとき迷わず行動できるようにしましょう。
自宅周辺の災害リスクは、市作成の「防災情報ハンドブック」や「かまくらわが街マップ」で確認を。市ホームページでご覧になれます。
・防災情報ハンドブック
・かまくらわが街マップ
令和5年7月に指定された雨水出水浸水想定区域(注)をもとに「鎌倉市内水ハザードマップ」として公開しています。
浸水の範囲や避難場所を確認して、避難行動に役立ててください。
(注)公共下水道などの排水施設で雨水を排除できなくなった場合に浸水が想定される区域のことです
・内水ハザードマップ
■2 情報取得
防災気象情報と避難情報の確認を
気象庁などが発表する警報・注意報などの防災気象情報と、市からの避難情報を照らし合わせて、どの段階になったらどう行動するのかを、前もって考えておきましょう。特に高齢者や障がいのある人などは、早めに避難準備を。
◇警戒レベル5
防災気象情報(気象庁など発表)…警戒レベル5相当
・大雨特別警報
・氾濫発生情報
避難情報(鎌倉市発令)…警戒レベル5
・緊急安全確保
市民がとるべき行動
・命の危険
直ちに安全確保!
すでに安全な避難ができず、危険な状況。今いる場所よりも安全な場所へ直ちに移動などする
・警戒レベル4までに必ず避難
◇警戒レベル4
防災気象情報(気象庁など発表)…警戒レベル4相当
・土砂災害警戒情報
・氾濫危険情報
・高潮特別警報
など
避難情報(鎌倉市発令)…警戒レベル4
・避難指示
市民がとるべき行動
・危険な場所から全員避難
危険な区域の外や、少しでも安全な場所に速やかに避難する
台風などで暴風が予想されるときは、暴風が吹き始める前に避難を完了しておく
◇警戒レベル3
防災気象情報(気象庁など発表)…警戒レベル3相当
・大雨警報
・洪水警報
・氾濫警戒情報
・高潮注意報など
避難情報(鎌倉市発令)…警戒レベル3
・高齢者等避難
▽!注!
市では、市内の状況を見極めて避難情報を発令するため、気象庁などが発表する防災気象情報(警戒レベル3〜5相当)とは必ずしも一致しません!
市民がとるべき行動
・危険な場所から高齢者等は避難
高齢者等以外の人も必要に応じ、普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたり、自主的に避難する
◇警戒レベル2
防災気象情報(気象庁など発表)…警戒レベル2
・大雨注意報
・洪水注意報
・高潮注意報など
市民がとるべき行動
・自らの避難行動を確認
ハザードマップなどで自宅などの災害リスクと、避難情報の把握手段を再確認する
◇警戒レベル1
防災気象情報(気象庁など発表)…警戒レベル1
・早期注意情報(警報級の可能性)
市民がとるべき行動
・災害への心構えを高める
■3 避難行動
状況に合わせた避難行動を
避難所に行くことだけが避難ではありません。避難指示の対象区域は、浸水害は対象河川の浸水想定区域、土砂災害は土砂災害警戒区域内です。各家庭の状況に合わせ、複数の避難方法を検討しましょう。
◇自宅が安全なら在宅避難の検討を
ハザードマップで次の(1)~(3)を確認し、自宅にいても大丈夫か確認しましょう。
(1)家屋流失の恐れがある区域に入っていない
(2)浸水深より居室は高い
(3)水が引くまで我慢でき、水・食料などの備えが十分
(注)土砂災害の危険がある区域では立ち退き避難が原則です
◇安全な親戚・知人宅などへの立ち退き避難
安全な場所にある親戚や知人宅なども避難先の選択肢に入れ、普段から災害時に避難(水平避難)することを相談しておきましょう。
(注)ハザードマップで安全かどうかの確認を。立ち退き避難と水平避難は同じ意味です
◇避難所への立ち退き避難
自宅などが危険な場合は、避難所への避難(水平避難)をためらわないでください。
・パソコン・スマートフォンで避難所の混雑状況を確認できます…VACAN(リアルタイム混雑情報プラットフォーム)(外部サイトへリンク)
◇屋内なら、より高い場所へ(屋内安全確保)
夜間など屋外へ出るのが危険な場合は、斜面から離れた部屋や自宅の2階など、より安全な場所へ移動(垂直避難)しましょう。
■市の助成制度も活用を
◇自主防災活動育成費補助金
総合防災課防災担当
自主防災活動育成費補助金交付要綱に基づき、自主防災組織が行う活動の育成と防災資機材の設置などにかかる費用の補助を行っています。自主防災組織に属する市民が防災士資格を取得する際にかかる経費も、補助対象です。
対象:自主防災組織、自主防災組織が連携した連合組織(防災士経費は対象外)
補助額:防災資機材の購入費などの2分の1以内で上限は100万円、防災士資格取得にかかる経費の3分の1以内で上限は2万円。
(注)申請の流れや補助対象経費など、必ず事前に市ホームページで確認を
◇防災工事と伐採工事の費用を助成
みどり公園課がけ地対策担当
がけ崩れ災害を未然に防ぐため、次の工事を行う場合に費用の一部を助成しています。必ず着手前に相談を。
・防災工事の補助額
落石防護網工・コンクリート張り工などの工事費の2分の1で、上限は500万円
・伐採工事の補助額
枝払いなどの工事費の2分の1で、上限は100万円
風致地区や古都保存法の地域などに指定されている土地の場合は、別途許可などが必要です
(注)詳細は市ホームページを
問合せ:総合防災課防災担当