- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県小田原市
- 広報紙名 : 広報小田原 令和7年12月号 第1280号
「人生100年時代」といわれる現代を健康に生きるためには、毎日の生活習慣が重要です。
特定健診の受診結果により、腹囲またはBMIが基準値を超え、さらに採血の結果も基準値以上である場合「特定保健指導」の利用が必要です。特定保健指導では、異常が見られた項目に応じて、専門家が効果的な改善方法を提案し、共に生活習慣の改善に取り組みます。
働き方やライフスタイルが多様な時代だからこそ、自分に合う健康づくりを専門家と一緒に進めましょう。
◆生活習慣改善の伴走支援
「特定保健指導」
特定健診の結果、腹囲またはBMI(肥満度を表す指標)が基準値を超えている場合、メタボリック症候群(メタボ)が疑われます。
メタボとは、生活習慣の乱れ(運動不足、食べ過ぎなどの食生活の乱れ、アルコールの過剰摂取、睡眠不足、喫煙など)により、お腹周りに内臓脂肪が蓄積することに加え、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などのリスクが重なっている状態をいいます。
特定保健指導では、メタボやその予備群に該当した人を対象に、保健師や管理栄養士が、健康づくりに関する専門的な知識で伴走支援することで、対象者のやる気を引き出し、生活習慣の改善に導きます。
対象となった人は、約3カ月間、保健師や管理栄養士と一緒に、自分の仕事やライフスタイルなどに合わせた食事や身体活動などの生活習慣の改善目標を立て、その実践に取り組みます。
◆特定保健指導を受けないと…
メタボから始まる
動脈硬化や病気の危険が!?
メタボは、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を発症・進行させるだけではなく、動脈硬化を急激に進行させ、脳卒中や心臓病などの命に関わる病気を引き起こす恐れがあるため、放置してしまうと非常に危険です。
生活習慣病は、初めのうちは自覚症状がありません。気が付かないうちに重篤な病気を引き起こすこともあるため、生活習慣を見直すなどの予防が肝心です。
不健康な生活習慣を見直し、個々の数値を改善することで、動脈硬化の進行を緩やかにし、健康寿命の延伸につながります。
◆特定保健指導の対象者
健診を受けた40歳以上の人のうち
〈腹囲〉
男性85cm以上
女性90cm以上
or
〈BMI〉
25以上
+
以下の追加リスクが一つ以上ある人
〈血圧〉〈血糖〉〈脂質〉〈喫煙〉
※喫煙については、血圧、血糖、脂質のリスクが一つ以上の場合にのみ追加。
↓
〈特定保健指導対象者に該当〉
※市国民健康保険に加入する40~74歳の人が対象。
※既に血圧や血糖、脂質に係る薬を服用している人は対象外です。
〈特定保健指導のお知らせは届いていますか?〉
特定保健指導の対象者には、利用に関するお知らせを、特定健診の受診後、約3~4カ月以内に封筒でお送りしています。内容を確認の上、記載の電話番号に電話、または二次元コードからお申し込みください。
◆特定保健指導を利用した2人に1人が結果を出しています!
市内在住・50歳代・男性の例
〈指導の流れ〉
初回面接→(3週間後)電話支援→(2週間後)電話支援→(1カ月後)電話支援→(3カ月後)最終確認
〈腹囲〉
特定健診受診時
86.4cm
↓
特定保健指導終了時
84.0cm
↓
約1年後
83.0cm
〈体重〉
特定健診受診時
71.1kg
↓
特定保健指導終了時
70.0kg
↓
約1年後
66.0kg
〈BMI〉
特定健診受診時
25.1
↓
特定保健指導終了時
24.7
↓
約1年後
23.2
ウオーキングから始め、体重が減り始めたタイミングで妻の協力を得て、食事内容を見直しました。管理栄養士から定期的に連絡があることで、生活習慣や体重を意識する機会が増えました。結果、健診時から5~6kg減少し、現在も維持しています。
今年の健診では採血結果も改善。今後も健康のため、この習慣を続けたいと思います。
◆健康づくりに関する情報を発信中!
健診結果にかかわらず、日頃から健康づくりに関心を持ち、生活習慣の改善について取り組むことで、生活習慣病の予防につながります。
【WEB ID】P40418
問い合わせ:健康づくり課
【電話】0465-47-4724
