しごと 〈連載〉農林水産業って面白い!つながる若者のチカラ

自然環境の恵みがあふれる小田原。そんな小田原で多くの「若者」が活躍する農林水産業の現場をご紹介します。

◆vol.2 若者のチカラ~水産業編~

市漁業協同組合 青年部長
鈴木 大助さん

小田原漁港「藤八丸」5代目。19歳で家業の刺し網漁を継ぐ。現在は刺し網漁に加え遊漁船業を営む他、青年部長として若手漁師の中でリーダーシップを発揮している。

《失敗は経験に、日々試行錯誤》
家業の刺し網漁は子どもの頃から手伝っていましたが、将来継ぐなんて全く考えていませんでした。転機は、祖母が神棚に向かって私を案じて祈っている姿を見たことです。数日後、たまたま父から「暇ならどうだ」と誘われ、19歳で海に出ました。でも「やる気がない」と言われて何度も父とけんかしましたね。3年ほどたった頃、急に「一人でやってみろ」と言われ、一人で海に出ると、地形や潮の流れ、天気を読んで自分で判断することがたくさんありました。「失敗は経験だ」と思いながら、より多く魚を取り、高鮮度で出荷できるように日々試行錯誤を繰り返すうちに結果につながり、漁の面白さを感じるようになりました。漁師の仕事は、海が好きで、魚を取ることに喜びを感じる人が向いていると思います。
自分はまだまだ若手で学ぶことも多いですが、今後は今の活動だけではなく、小田原で取れるいろいろな魚の魅力をもっとアピールしていけるように考えていきたいですね。

問い合わせ:水産海浜課
【電話】22-9227