- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県小田原市
- 広報紙名 : 広報小田原 令和7年9月号 第1277号
高齢化社会の進行に伴い、認知症の人も増加しています。認知症の人も安心して暮らし続けることができるようにするには、私たち一人一人の気付きや行動が重要視されています。
日常で見かける困り事を抱えた人に対し「何か力になれたら」と思った時が、認知症を理解する第一歩です。地域全体で支えることができるように、必要なことを考えてみましょう。
◆多くの種類がある認知症
認知症は、けがや病気などが原因で、脳の神経細胞が徐々に減少し、機能が低下していくことによって、記憶や判断力、思考力などの認知機能が失われていく状態を指します。加齢によって起こる物忘れと違い、日常生活に支障が出てくるところが大きな特徴です。
代表的な種類としては「アルツハイマー型認知症」「血管性認知症」などが挙げられます。
◆認知症の主な症状
《●中核症状》
脳の神経細胞が壊れることにより、直接的に起こる症状です。
具体的には、日時や場所、直前に経験したこと自体を忘れてしまう「記憶障害」や、買い物でお釣りの計算ができなかったりする「理解・判断力の低下」などの症状が挙げられます。
《●行動・心理症状》
中核症状に伴って、環境や身体、心理状況と絡み合い、症状が現れます。
具体的には、精神状態や行動上の幻覚、急に不安になって怒ったりする「精神症状」や「物を盗られた」と言ったりする「行動症状」などが挙げられます。
◆「ちょっと気になる」行動を見かけたときには…
《例えば…道に迷ってしまい帰れなくなる》
同じ場所に長時間いたり、不安な様子で歩き続けたりしている場合、道に迷ってしまったり、行き先が分からなくなっているのかもしれません。
〈そういうときには…〉
速やかに警察に連絡し、近所の地域包括支援センターなどにも協力を求めましょう。
《例えば…季節に合わない服装で外に出ている》
夏に厚着をしたり、冬に薄着で過ごしている場合、季節や時間の感覚を正しくつかめていないサインかもしれません。
〈そういうときには…〉
無理に服を脱がせたり、否定したりせず、本人の意思を確認しながら「今日は暑いから、上着を脱ぎませんか?」など、優しく声をかけましょう。
《対応で大切な三つの「ない」》
1.驚かさない
2.急がせない
3.自尊心を傷つけない
◆認知症をにんちしよう会
秋のイベント2025
9月28日(日)午前10時~午後4時
場所:ハルネ小田原
※事前申込不要
※参加費用無料
◆小田原城をオレンジ色にライトアップ!
9月21日(日)
午後7時30分~8時30分
小田原城を、認知症支援のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップします。
【WEB ID】P29583
問い合わせ:高齢介護課
【電話】33-1864