- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県厚木市
- 広報紙名 : 広報あつぎ 第1460号(2025年12月1日発行)
年末は外出の機会や自動車などの交通量が増え、事故のリスクが高まる時期です。少しの気の緩みや不注意が命を落とす大きな事故につながる場合もあります。事故をなくすために一人一人が交通ルールを守り、思いやりを持った行動を心掛けましょう。
昨年、市内で発生した交通事故は618件で、死者は前年から1人増の3人でした。自動車同士の追突や正面衝突などが最も多く、自転車や高齢者が関係するケースも増えています。防ぐためには、運転者だけでなく歩行者も交通ルールやマナーを守ることが大切です。
◆油断や不注意が大きな事故に
事故の多くは、スマートフォンを操作しながらの運転や制限速度を超える走行、歩行者による横断歩道のない道路の横断、信号無視など、ルールを守らない行動が原因です。交通量が増えて事故の危険が高まる12月は、飲酒の機会が多くなる時期でもあります。本人はもちろん、周りの人も「飲酒運転はしない・させない」の徹底が大切です(下記参照)。日没時間も早くなるため、厚木警察署の阿部勇署長は「暗くなる前のライト点灯が大切。歩行者も反射材を身に着け、横断歩道を渡る際は周囲を確認しながら横断してほしい」と呼び掛けます。
◆自転車の事故が増加傾向
近年、健康意識の高まりや手頃な移動手段として便利なことから、自転車の利用が増加しています。一方、一時不停止や信号無視などを原因とする若者や高齢者の事故が多発しています。国では2022年、「自転車利用五則」を15年ぶりに改正しました(下記参照)。致命傷となる頭部を守るため、子どもに限っていたヘルメット着用を全世代に拡大。道路交通法でも努力義務となる中、市でも中学・高校生への「ヘルメット・インフルエンサー」の任命や購入費補助などを通じて着用を広く呼び掛けています。
12月11日から20日までは「年末の交通事故防止運動期間」です。交通規則やマナーを再確認し、安心して新年を迎えましょう。
◇自転車利用五則
自転車は軽車両に該当します。運転時は「車」として、交通ルールやマナーを守りましょう。
1 車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先
自転車は車道通行が原則です。左端に寄って通行しましょう。
2 交差点では信号と一時停止を守って安全確認
信号や一時停止を守り、安全を確認して横断しましょう。
3 夜間はライトを点灯
ライトは周囲を照らし、暗い場所で自動車や歩行者に存在をアピールできます。
4 飲酒運転は禁止
自動車と同じく、お酒を飲んで自転車を運転してはいけません。
5 ヘルメットを着用
自転車乗車時は、子どもも大人もヘルメットをかぶりましょう。
問合せ:くらし交通安全課
【電話】225-2760
■事故を防ぐための行動を
年末は交通量や飲酒の機会が増加します。ルールを守った行動を心掛けましょう。
▽飲酒運転の根絶
・飲酒を伴う会食には車で行かない。
・ハンドルキーパーを決める。
▽歩行者も安全確保を
・横断歩道のない道路を渡らない。
・周囲の安全を確認してから横断する。
▽夕暮れや夜間の移動は注意
・早めのライト点灯やハイビームを活用する。
・歩くときは反射材を身に着ける。
▽自転車・二輪車の事故に注意
・ヘルメットの着用を徹底する。
・損害賠償責任保険に加入する。
問合せ:くらし交通安全課
【電話】225-2760
