- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県厚木市
- 広報紙名 : 広報あつぎ 第1461号(2025年12月15日発行)
■馬と困難を乗り越える
東京農業大学4年
古舘 衣乃(えの)さん(21)
大学の馬術部で主将を務めています。馬に乗り、障害物を飛び越えてゴールを目指す競技に出場しています。
幼い頃から動物が好きで、家族と動物園に出かけるのが楽しみでした。5歳の時、乗馬教室に通う母の勧めで乗馬を初体験。最初は怖さを感じたものの、風を切って走る楽しさに魅了され、小学5年生から乗馬クラブに入りました。高校卒業まで月2回通い、走行やターンの練習を繰り返しました。
馬への思いは日に日に強くなり、乗馬を続けながら動物のことも学べる市内の大学へ進学。馬術競技にも初めて挑戦し、手綱の扱いやコースの足取りなどを学びました。馬術は技術や体力はもちろん、動きや表情、口とつながる手綱から馬の気持ちをくみ取り、信頼関係を築くことが大切です。昨年の大会で、呼吸が合わずに障害物を飛び越えられない悔しい経験をしました。「この馬と一緒にゴールしたい」。その思いで1年間、練習や食事など多くの時間を重ね、今年の大会では完走できました。馬との絆が深められ、喜びを分かち合えたことが何よりもうれしかったです。
馬は私にとって、気持ちを通わせ合えるパートナーです。卒業後も、動物と関わる仕事をしながら競技を続けていきます。
