くらし 「生きる」を楽しむエネルギー
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- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県厚木市
- 広報紙名 : 広報あつぎ 第1436号(2024年12月1日発行)
プラスチックのバケツにガムテープを張った太鼓をダンダンドンドンと叩く音、自由な歌声。旭町にある福祉事業所では、ライブに向けメンバーが練習をしています。エレキギターをかき鳴らすのはリーダーのかしわ哲さん(74)。知的障がいがある人たちとロックバンド「サルサガムテープ」を組み、今年で30周年を迎えました。
かしわさんは教育テレビ番組「おかあさんといっしょ」5代目うたのおにいさんとして活躍。福祉施設に招かれ演奏する機会が多くありました。踊り、歓声を上げ、素直な反応を見せる皆さんを「最高の観客」と感じ、一緒にバンドを組んだら最高に楽しいだろうと1994年に活動をスタートしました。
「ロックンロールも福祉も、全ての生き方を肯定してみんなが幸せになるためにある」。バンドでは演奏の指導はせず、ただ一緒に音を出し楽しむだけ。上手も下手も、年齢も性別も障がいも関係ありません。ここには音楽を、生きることを楽しむエネルギーが満ちあふれています。
(本紙4・5面に関連記事)
市HPで演奏の動画を公開中
12月3~9日は障害者週間です。関心や理解を深めましょう。
問合せ:障がい福祉課
【電話】225-2221