くらし 【Zoom Up】夏は熱中症での救急出動が増加 救急車の適正な利用を

昨年、市内の救急出動件数は過去最多となりました。厳しい暑さを迎えるこれからの季節は、熱中症による搬送者数が増加します。救える命を確実に守るため、熱中症の予防や救急車の適正な利用を心掛けましょう。

昨年、市内の救急出動件数は1万4739件で、前年から約千件増加しました。気温が上昇する6月から8月にかけては、熱中症による救急要請の増加が見込まれています。熱中症対策をして健康被害を減らすことが、自らの命や救急車を本当に必要とする多くの命を守ることにつながります。

◆熱中症を防ぐために
熱中症は、高い気温や湿度で体温調節がうまくできず、目まいやけいれんなどの症状を起こす病気です。昨年は、162件の救急搬送がありました(下記参照)。防ぐためには、小まめな水分補給や健康管理、エアコンの利用などが必要です。救急救命課の臼井玲路さん(46)は「買い物や散歩の途中でも、急な気温上昇で熱中症になる場合がある。体調や気温の変化には気を付けてほしい」と呼び掛けます。
気温が上昇し、熱中症の危険性が高まる場合は警戒アラート、災害級の暑さが予想される場合には特別警戒アラートが発表されます。発表時は、涼しい場所への移動や周囲の人に声を掛けるなど、命を守る行動を取りましょう。

◆救急車を正しく利用
救急要請の増加に対応するため、昨年、日勤救急隊を設立し増隊しました。しかし、「感染症の検査をしたい」「爪が痛い」など緊急性が低い要請も多く、現場はひっ迫しています。救急車を呼ぶか迷った場合には、かかりつけ医やあつぎ健康相談ダイヤル24を活用しましょう。「強い頭痛がある」「呼吸が苦しい」などの症状がある時は、迷わず119番通報をしてください。
救急車は、限りある資源です。一人一人の熱中症対策や救急車の適正利用を意識しましょう。

■市内の熱中症による搬送者・平均気温(2024年)

体が急な気温上昇に慣れていないことが原因で、8月よりも7月に多い傾向にあり注意が必要です。

■救急車を呼ぶか迷う時は
あつぎ健康相談ダイヤル24
【電話】0120-31-4156
医師や保健師、管理栄養士などの専門家が、24時間体制で相談に応じます。

市広報番組あつぎ愛テレビ:6/1〜

問合せ:救急救命課
【電話】223-9365