- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県厚木市
- 広報紙名 : 広報あつぎ 第1448号(2025年6月1日発行)
■花と緑に親しむ2日間
▽厚木中央公園で「緑のまつり」を開催
街中で花と緑に親しめる「緑のまつり」が2日間にわたり厚木中央公園で開かれ、約3万2千人がイベントを楽しみました。
祭りは、花や木々がもたらす潤いを感じてもらうために開催し、今回で48回目を迎えました。会場には市内産の花を使った円形花壇や市の花サツキの盆栽などが展示。廃棄される花びらで大きな絵を描くフラワーカーペットの制作も行い、多くの来場者が鮮やかな花びらを並べました。
会場を訪れた山田京子さん(55・みはる野)は「子どもに厚木の自然環境や取り組みを知ってほしく、毎年来ている。家族の思い出にもなるので来年も楽しみ」と笑顔を見せました。
■女性の暮らしや歴史を伝承
▽「あつぎの女たち・25周年記念誌」を寄贈
市内在住の女性を中心とした自主グループ「さがみ女性史研究会『さねさし』」が、自らの歩みや戦争をテーマにまとめた書籍を発刊し、市に26冊を寄贈しました。
「さねさし」は、公文書などには残りにくい女性の歴史を後世に伝えようと、1999年に創立。2004年に初めて書籍を編さんし、今回で5冊目の発刊となりました。これまでの女性を取り巻く社会の動きや、戦争体験などが記されています。
代表の中村碩子さんは「会を発足して25年。女性の暮らしや歴史を残したいという思いで制作した。多くの方に読んでいただきたい」と話しました。
書籍は、公民館、中央図書館、郷土博物館などで閲覧できます。
■森の里地区で全国初
▽「モビリティスクーター」でパトロール
最高時速15キロほどの一人乗り四輪駆動車「モビリティスクーター」を活用した防犯パトロールが、4月から森の里地区で始まりました。
一般社団法人「厚木ぐるっと」(武井主税代表理事)がスクーター2台を購入。12人の地域住民が、地区内をくまなく巡回しています。スクーターの本格的な公道走行、パトロールへの活用は全国で初めて。外国では高齢者の移動手段として注目されており、同地区では2023年度に国内導入に向けた実証実験を実施していました。
武井代表は「まずはパトロールに活用しようと考えた。地域の情報ネットワークとも連携し、この地域に住みたい、住み続けたいと思ってもらえるよう活動したい」と意気込んでいます。
■安心して外出できるまちに
▽客引き行為・路上喫煙防止合同パトロールを実施
悪質な客引きなどの防止を呼び掛けるパトロールが厚木一番街商店街周辺で実施され、市や警察、商店街の関係者など54人が警戒に当たりました。
パトロールでは、5月から県迷惑行為防止条例で新たに取り締まりの対象になった居酒屋やカラオケ店による客引き行為の警戒や指導、禁止行為の注意喚起を実施。路上での喫煙防止も啓発しました。参加者は約30分間にわたって巡回し、客引きをする従業員や路上喫煙をしている通行人に声を掛けました。
山口貴裕市長は「悪質な客引きなどに不安を感じる方は多い。楽しく本厚木駅周辺を利用できるよう、皆さんと一緒に安全なまちづくりに取り組んでいきたい」と力を込めました。