- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県厚木市
- 広報紙名 : 広報あつぎ 第1451号(2025年7月15日発行)
■ジェラートを通じて心に安らぎを
ジェラート店 店主
島﨑 菜穂子さん(64・山際)
手作りジェラート店を開いて7年目になります。販売に加え、お店のスペースを利用して、地域の方に栄養相談や介護などの悩みを相談できる場を提供しています。
始めようと思ったのは、主人をがんで亡くしたことがきっかけです。細胞検査士として働いていましたが、夫の病気に気付けなかったこともあり、落ち込みました。当時は、病気の当事者や家族の心をケアする場所が少なかったため、同じ思いを持つ人をサポートできたらと開業を決意。主人が最期まで食べられたのがかき氷やアイスクリームだったので、ジェラート店を選びました。ジェラートの作り方はもちろん、経営の知識がないところからのスタート。目が見えない人や病気の人でもジェラートが楽しめるように、味や香りにこだわって手作りしている師匠の下で学びました。
お店独自の味を出すため地場農産物を使い、全て手作りしているのが特長の一つです。最初はジェラートを目当てに来た人も、話を聞くうちに悩みや相談を打ち明けてくれ、表情が明るくなった時はやりがいを感じます。
今後もジェラートを片手に、人と人が気軽に話せる空間をつくっていきたいです。