- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県厚木市
- 広報紙名 : 広報あつぎ 第1455号(2025年9月15日発行)
■子どもたちの成長を支えたい
フェンシングクラブ監督兼コーチ
坂場 有華さん(27・恩名)
子どもたちにフェンシングを教え始めたのは4年前からです。働きながら週に2回、公民館で練習をしています。
フェンシングを知ったのは、北京五輪で日本代表が銀メダルを獲得するニュースを見た小学4年生の時です。「面白そう」と思うと同時に、周りの友達がやっていないスポーツに興味が湧きました。初めて出場した大会で負けてしまいましたが、同時期から始めた子が入賞する姿を見て、「私も頑張れば結果を残せるかも」と感じ、大学を卒業するまで競技に打ち込みました。
フェンシングは身体能力だけでなく、戦略を考える頭脳や冷静さが大切な競技です。私は運動が苦手でしたが、練習と研究を積み重ねることで全国で戦うチャンスを手にすることができました。努力と工夫次第で、誰にでも活躍の可能性が広がっていることに大きな魅力を感じています。
指導者になった今でも、選手として大会には出続けています。実践的な技術や新しい戦略を学び、教え子たちに伝えるためです。指導で大切にしているのは、一人一人の強みを見つけて伸ばすこと。子どもたちの成長する姿を励みに、これからも技術や経験を学びながら伝えていきたいです。